~番外編~ 2,危機一髪!パッチ復活だ! | ☆パッチ☆1万人と出会う愛と感動の日本一周物語★

~番外編~ 2,危機一髪!パッチ復活だ!



「人の『怒り』なんていうのは30分もたてば忘れてしまう」

時と場合によるが、まさにその通りだ。


ついさっきの 『怒り』 がウソのようになくなり、自分で言ってしまった

「日本一周やめる!」 という言葉が、頭の中に繰り返し聞こえてくる。

「オレは悪くない、あいつが悪いんや! あいつが
「戻ってきて」と言うまで絶対戻ってやらんからな!」


しかし、 けんじ の性格をよく知っている ゆーすけ は、そんなことは

絶対ないということを分かっていた‥。



ゆーすけ のいなくなった車の中は、シーンと静まりかえり、暗い空気が

漂っていた。

「オレ一人で日本一周する!」  とは言ったものの、これから何を

どうしていいかさっぱり分からない。 不安だけが募っていく。

「クソッ!‥ なんでこんなことに‥‥」


二人とも変なプライドがジャマをして、 「ごめん」 の一言も言えない。

やりきれない気持ちで、いっぱいいっぱいだった。


               次の日

ゆーすけ は、駅のホームで死んだように座っていた。

鹿児島に来てすぐは、見るものすべてが新鮮で毎日ドキドキしていた。

しかし今では、回りを見ても何も感じない。

何度も 「福井に帰ろう」 と思ったが、 地元にいる 家族や友達 になんて

言えばいい? みんなの期待を胸に出てきたのに、合わす顔がない‥。

でも、いつまでもここにいる訳にはいかない。

自分との葛藤だった。


目を人ごみの方に向けると、ハンカチで汗を拭きながら暑いスーツに

身を包み、 ロボットのように 無表情な顔で歩いているサラリーマン。

(これでいいんか…?)

客が入っても「いらっしゃいませ」の一言も言わない、

無愛想な 売店のおばさん。

(本当にこれでいいのか?)

杖をついて歩いているおばあちゃんにぶつかっても、

何事もなかったかのように 歩いていく若いカップル。

(‥‥‥。)

当たり前の生活、くだらない人間関係、息をしているだけの

死んだような人間になりたくなくて‥、自分で何かをしたくて、

挑戦してみたくて、日本一周しようと思ったはずだ。

(オレの‥いや、オレ達の日本一周はこんな簡単に諦められる
ものやったんか?)



‥‥‥


‥‥‥


(‥‥いや、絶対に違う!!)


ゆーすけ は立ち上がり、少しずつ歩き出した。

(‥‥謝ろう。何を言われてもいい、土下座してもいい!
オレはあいつと日本一周したいんや!!)


いつのまにか走っている自分に気づきながらも、急いで港に向かった



その頃 けんじ は、一人何気なく本屋さんに入っていった。

そして ある本 が目につき、手にとった。 その本とは‥


『毎日が冒険』 サンクチュアリ出版

~紹介~

著者:高橋歩(たかはしあゆむ)はどこにでもいる普通の高校生だった。
しかしある日、「このままじゃダメだ!」と思い、無一文から店を出した
り、自分の自伝を出版したり、世界一周旅行をしたり仲間と自由な旅をし
て、今では沖縄に移住し、島プロジェクトという開発を進めている。


この本はオレ達の日本一周の、 キッカケ となった素晴らしい本だ。

けんじはいつのまにか、夢中になって読んでいた。

【本の一部】
どんなにかっこいい事を考えていたとしても
どんなにかっこいい事を言ってみても
やらなきゃ終わりだ
実際に行動することがなによりも大事なんだ


「‥‥‥ 」けんじ

今の カラッポ になった頭の中には、まるでスポンジが水を

吸いこむようにどんどん入っていく。

読み終えたときにはもう、 スーパーサイヤ人 3 になっていた。

こんなことで悩んでいる自分がバカバカしくなり、すぐさま

ポケットから携帯電話を取り出して

「けんじやけど‥‥話したいことあるから港まできて…えっ!?
もう向かってるって!? わかった!!オレもすぐ行く!」


もとあった場所に本を置き、急いで港に向かう足は

とてつもなく軽かった。

この時 けんじ は、本でこれだけ人の心を動かせて、意識を
180度変えることができる。  (本ってすげぇ‥)
と思うと同時に、もし自分が書いて出した本をみんなが
読んでくれて、感動して、少しでも、
「自分も何かしないと!」と思ってくれたら、マジで
最高やろなぁ! と思った。


港にて

二人とも少し緊張気味で、

「‥‥やめるなんて言うて悪かった。‥ごめん。」ゆーすけ

「‥いや、オレの方こそごめん。言いすぎた。‥‥もう一回
考え直すか?(笑)」けんじ


「‥‥おう。  それでオレちょっと考えたんやけど‥‥、
学校って駐車場広いやんなぁ(笑)先生に頼んで車置かして
もらおーぜ!!」


「アホか! そんなことでき‥‥いや、いいなぁそれ!!
やってみよ!」



「よっしゃ!!」二人




二人は握手を交わした。

パッチ完全復活!! である。こうなったら誰も二人を止められない。

なぜかって?

それは 運も神も天使もすべて 、オレ達に微笑むからである (イエーイ!)


そして、超スーパーハイテンションで車を走らせ着いた先は

鹿児島市、 大龍小学校

「よし、行くか!」ゆーすけ  「おし!」けんじ

職員室の前まできて、 「せーのっ!」

ガラガラガラーーー!! 「すいませーん!!」二人


「‥‥‥‥ 」先生達


                                    続く