⑱ 三日間メシ食えず‥‥ | ☆パッチ☆1万人と出会う愛と感動の日本一周物語★

⑱ 三日間メシ食えず‥‥


3日間メシを食っていない。

1日目は腹がへりすぎてたまらなかったが、2日。3日ともなると

食欲も元気もわいてこない。 人としゃべる気力もなく、

2人はほとんど会話もない。しばらくするとまた

食べたい 食べたい! という気持ちが出てくる。

ガソリンももうなく、あと何キロ走るかも分からない。

外はあいかわらず寒い!吹雪で何がどうなっているのか分からない。

金も全くないし もう限界だと思っていた‥


すると、


「ラーメン」と書かれた看板がうっすら見える。

けんじ と ゆーすけ はその店に無意識に入った。


「 捨てるものでいいです 何か食べ物を分けてください 

死にかけの表情のオレ達を見てマスターは言った‥


「食べていきなさい!」

オレ達はお礼も言わずイスに座る。

作ってくれたおにぎり、味噌汁、おでんを何も言わずむさぼりつく、

胃が小さくなりすぎて味があまり分からず、吐き気がする。

でも食べたくてしかたがない!


マスターはそんなオレ等にやさしく

「今日は泊まって行け!」 と酒をついで飲ませてくれた。

「楽しければそれでいい!」を連発するマスターはかなり陽気。

元気が出てきて 「バクダン」 (焼酎のビール割り) という酒を

一気に流し込む けんじ 

イスに座りながらぐったり寝てしまった。

ゆーすけ はゆっくり飲みながらマスターと語り合った‥







朝目覚めると、何日ぶり? 温かい布団の中だった。

久しぶりのこのぬくもりに 何ともいえない不思議な気持ちだった。

マスターはオレ達に手伝いを一切させてくれなくて、

朝食に 北海道に来て始めての ジンギスカン を食べさせてもらった。

すき焼き風でうどんも入っている。

「無理にでも食っとけ!(笑)」と言われ何杯もおかわりして

もう動けないくらい食べた。 そして、


「人が困っていて、自分に出来ることがあれば してあげるんだよ!」

とマスターは言った。

オレ達はなんてお礼をしたらいいのか分からなかったが、

「生きてまた遊びにきます!」 と言い店を出た。




昨日は、空腹であんなに苦しんでいたのに


満腹すぎるのはまた とんでもなく苦しかった


人間はなんて理不尽なんだろう?



その中でもオレ達は最低の人間かもしれない・・・