あれはちょうどこんな寒い日でした。
小雪が毎散る1月
『寒いね』と手を擦りながら言う彼女の手をどうしても繋げないでいた。
『手…繋ごうか…』の一言がどうしても言えない僕。
いや言葉なんていらない。むしろ何も言わずに手をつなげばいいだけなのに…
そんな勇気もない僕に雪は嘲笑うかのように降り続く
彼女はまた言った
『手…かじかんじゃうね』
今度は自分の口元に両手を重ね『ハァ』とかじかむ指先を温めている。
僕は思う。
これは彼女のパスなんだよ。きっと手を繋いでもいいサインなんだと。
なのにそれでも…
『急に手なんか握って嫌われたらどうしよう』
弱気な僕。
ちょっとした勇気も出せない自分に嫌気がさしてた時
『あれ
何だろう
何かやってるよ
』彼女の指す方向を見るとある看板が。
『お笑いプライムライブ』
『へぇーこんな所でお笑いやってるんだ
私、お笑い好きなんだよね
』無邪気な笑顔の彼女をみたら何かが僕の中ではじけた
『よし
じゃあそのプライムライブ見に行ってみよう
』『うん
行く
』小雪の毎散るちょうどこの頃
町で偶然見かけたお笑いライブを見るために駆け出した2人
勿論自然に2人は手を繋いでいた…
そんな事があったとかなかったとか。
そんなライブがこちら
明日1/24(火)『プライム』新宿V‐1スタジオ
19時スタート
是非ともお越し下さいませ
