久しぶりの家での週末。恵みの雨。

飲み会やら買い物やら習い事で生活リズムを見事に崩し、仕事のことで大声発狂し(家族に狂人扱いされる)、やらねばならないことの山積みに自己嫌悪して、悶々とした日々を送っておりました。ごめんなさい。

ようやく、文化人としての(?)生活に戻ってきました。

 

蓮見圭一著『水曜の朝、午前三時』読了しました。

河出書房のグランドフェア2024、購入本の一冊です。

対象本70冊あるらしいんですけど、HPで全種類公開されていないので、書店により置いているフェア本はまちまち。

私の近隣都市ではフェア開催している書店がなかったので、遠征してきました。(車で片道1.5H)

計3軒の書店にお邪魔し、5冊購入してきました。(到着したら1軒は休業でした、残念・・・)

ハガキはすでに出しました。全員もらえるノベルティグッズ、届くのが今から楽しみです♪河出フクロウかわいい・・・。

 

さて、肝心の内容ですが、大阪万博のホステスを務める直美が、娘・葉子に宛てた手紙が話の中心となっており、過去(万博時代)と現在(闘病生活)を中心とする人間関係から、万博の熱狂と恋模様を映し出すという物語でした。直美の書きっぷりが、かなり昭和女性感強く、著者が女性だと思ってしまうほどで、か弱く美しい、古き良き時代の貞操観念のある、和装撫子を思わせる文体でした。素敵。

直美が想いを寄せる臼井は、姿勢正しく細身で高身長のミステリアスな男で、絵に描いたようなエリート(愛想はよくないところも素敵)。そんな彼にも秘密があって・・・。

ラブストーリーというところに惹かれて読んだのですが、恋愛だけでなく、当時の戦後思想的なことにも触れて、その時代の人々のに思いを馳せて、来たる再度の大阪万博を迎える準備ができたかなと考えています。俄然行きたくなりました、万博!

 

サイモン&ガーファンクルのデビューアルバム名から取った書名らしいですが、今日2024年6月23日本書読了後に読んだ、サガンの『悲しみよ こんにちは』のあとがきに、彼ら(サイモン&ガーファンクル)が『Hello darkness, my old friend』という曲をサガンの作名から引用したと書いてあって、一世風靡したフォークデュオなんだなと知ることができました。(音楽疎くて、存じ上げませんでした)

一日の中で2冊に共通する音楽、こんな偶然ってあるんだ~とびっくりしました。