高校の同級生だった彼女のことを、

“友達”と呼んでいいのかはわからない。

 

1年、3年の時に同じクラスだった。

3年生の時は集団で数回、カラオケに行ったりもした。

でも個人的な付き合いとなると、

私は彼女のことを「〇〇さん」と呼び、

何を話したら良いのかと内心あたふたする仲だった。

 

卒業後、複数名で集まることがなくなった後も、

年に1回程度、メールやLINEがぽつりと来ることがあった。

2人でランチに行ったことも数回ある。

会話が盛り上がることはないのだけど。

でもそれも久しくなく、最後に会ったのは何年前なのか思い出せない。

 

何故、今でも連絡をくれるのだろうと考えると、

これは私の一方的な、とてもひねくれた解釈だけど、

独身で人生を楽しんでなさそうな私の存在によって

安心したいのではないかと思っている。

 

いつもくれていた年賀状が今年は届かず、

1年以上連絡もないから、いよいよそれも終わりかな…

と思っていたら、後日ハガキが届き、

昨年夏に骨折したこと、最近引っ越ししたことが書かれていた。

 

驚いたので、さすがにこちらからLINEをしてみると、

今は元気そうで安心する。

「時間がある時に連絡下さい」とあり、

今月の3連休の予定が真っ白だったので、

少々迷ったけれど、ランチに誘ってみた。

 

日付はすぐに決まったけれど。

移動手段は何?と聞いても、お店の候補を挙げても、

私の質問は大抵スルーされて、関係のない雑談が返信される。

…イラッ。

そうだ、彼女とのLINEのやり取りはいつもこうなって苛立つから

こちらから連絡を取ることが滅多にないのだ。

私はLINEで中身のない会話を延々と楽しめるタチではないから。

 

そんなわけで待ち合わせもお店もまだ決まっていない。

果たして当日までに決まるのか?

会話は盛り上がるのか?(それはない)

当日には憂鬱になっていそうだ。