このブログの前半部分に書いたことのつづき。

フルさん退職しちゃうのかな…。

定年まであと2年と少しなのに…。

引き留めたいけど、私に出来ることは何もない…。

 

いや、そんなことない。

権限を与えられてやるべき仕事が覚えられるか不安ならば、

あらかじめマニュアルを作ればいいじゃないか。

 

ほぼ毎日残業している現在、そんな時間はない。

けれど、家で下書きを作っておいて、

それを見て会社のパソコンに打ち込むだけなら

さほど時間をかけずに済む。

 

そう思い付いたのが先月の連休に突入した頃。

1週間休暇のうちほぼ半分は引きこもっていたので、

家でせっせと下書きを作る。

 

連休明け、こっそりと、でも猛烈な勢いでパソコンに打ち込んで

他の社員と内容をすり合わせて、

係長にOKをもらって、どうにか形を整える。

 

そしてフルさんと再度、話をした後、

少しでも不安が解消されるようにマニュアルを作ってますと伝え、

「定年される最後まで一緒に頑張りたいです」

「でも決めるのはフルさんなので、後悔のないようにして下さい」と言った。

 

さぁどうされるだろう…。

続けてくれるかな…続けてくれたらいいな…。

 

が、後日、人伝に耳にしたのは、

副部長に説得されたけど、全然心に響かなかった、

退職する考えに変わりはない…と言っていた、らしい。

 

その数日後、フルさんご本人が

副部長に今年度末で退職する意向を伝えた、と話してくれた。

 

結局、私の言葉も心に響かなかった…か。

でも私に出来ることは…伝えることは伝え、やれることはやった。
それで出した結論なら、もう止めるつもりはない。
私自身が今すぐにでも辞めたい会社でもあるのだから。
 
だけどやっぱり…
「定年おめでとうございます」で送り出してあげたかったな…。