コロナ禍以降、会社の休憩室では原則、私語禁止になっている。

とは言え、たぶん8割ほどは50~60代の女性パートさんが占める部署。

ルールなど関係なく、ものすごく騒がしくなることもあり、

朝礼で全員に注意徹底した回数はもう数え切れず…。

部長は「喋るのやめたら死ぬんちゃうか」とぼやいている。

 

今日も昼休み、やけに騒がしいグループが…。

お喋り対策で、椅子は学校の教室のように全て同じ向き。

私は1番前にいたので、後方は見えてないのだけど。

何か…知ってる声がちらほら聞こえる…うちの係のパートさんかも…。

 

私がいる係はパートさんの人数が多く、マナーのクレームの標的になりやすい。

その度に、いや他の係のパートさんも充分喋ってるって…と思うのだが。

 

今日のグループは、そりゃクレーム言われてもしゃーないわと思う

遠慮のなさすぎる声量。もうちょい声落として…ああ、うるさすぎ。

 

楽しく話しているところに水を差すのも気がひけるので、放っておこうと思いつつ。

見過ごすことの出来ない騒がしさが続く。

このフロアは休憩室だけではなく、隣の部屋では仕事しているのに…。

我慢ならず振り返る。やっぱりうちのパートさん。

椅子の向きは変えちゃいけないのにがっつり円陣状態で喋っとる。

全体を見渡す。他にも喋ってるグループがいればやはり放っておこうと思ったけど、

他は静かに座っている人しかいない。

 

注意しておいた方がいいか…と、席を立つ。

距離があるので近付こうかと思ったけど、とりあえずそちらを見る。

私の視線に気付いたところで、

口元に人差し指をあてて「しーっ」と口パクする…

あ、マスクしてるから意味なかったわ、ってこれ書いてて気付く。

でも意図は察してくれたようで、即静かになる。やれやれ。

 

そして再び椅子に座ろうとした時に、目の端にうちの係長の姿を捉える。

パートさんのすぐ近くに素知らぬ顔して座っているではないか。

そこにいるならオマエが注意せぇや~~~~~ムキー

そっと声かけるくらい出来るでしょ…。

 

仕事中にもたまに私語を注意してパートさんをびびらせることはあるけど、

私は小心者なので、実は内心、心臓バクバクしている。

あのお年頃の女性陣にとって、お喋りを注意する人は敵でしかない。

放っておいた方が自分のためになると思うのだけど。

ああ、また嫌な人度をアップさせてしまった…。