ピアノのレッスンは月2回、各1時間。会社帰りに通っている。

先生は20代の女性。習い始めて3年以上経つけれど、

話術ゼロの私とは雑談が全く盛り上がらない間柄。

 

教え方はわかりやすく、良い先生だと思う。

が、レッスンで勘弁して欲しいのは…先生が起因ではないのだけど…

長調と短調のお話。ハ長調、イ短調、他諸々…ってやつ。
 
先生は
「調を理解していないのは日本語を習うのに漢字を習わないようなものです!」
と、おっしゃるのだけど、
私にとってはどーしても
「日本語を習うのに古文を習わないようなもの」程度の、
日常会話には困らない、ただピアノを弾くだけには困らないものにしか思えない。
 
先生は繰り返し説明してくれるけど、
いつものごとく興味のないことは全く覚えられない私。
「これは何調かわかりますよね?」と
これくらいわかるでしょ、というニュアンスで聞かれても沈黙するしかない。
「この先に進むには調の理解が必要なんです!」と力説されても、
「それじゃ調を理解してなくても弾ける曲でいいです」と答え、
微妙な空気になることしばしば。
 
そりゃ、この曲のここまでが長調(明るい曲調)、
ここからが短調(暗い曲調)くらいは、知ってた方が良いと思う。
でもそれがハ長調でもヘ長調でもホ長調でも私の弾き方は全く変わらない。
弾き分けなど出来るはずもない。
コンクールを目指すとかなら必須だろうけど、
今年は教室の発表会さえ出る予定のない、ただピアノを弾いてるだけの私に、
○長調、○短調の○部分まで理解する必要があるのだろうか?
 
それゆえ時々、
「ハだろうがヘだろうがホだろうがどーでもええんじゃ~! ヽ(`Д´)ノ」
と、叫びたくなる。
でもぐっと堪える。
だからこの先もずっと“調の攻防戦”は続く。