自力では、右手の肘から下をかろうじて動かせる程度になってしまった義母。
支えながら座らせても苦しいから横になるという訴えで横になります。
24時間、ほとんどをベッドで横になって過ごす毎日。
常に、涙を流しています。
目が覚めてても、何もできないのですから・・・・。
今では、必要最低限の事も人に頼むことが難しく・・・・。
筆談ができたころ、常に訴えてた病気への不満や体が効かなくなっていく不安。
伝えられなくなった現在は、ますます辛く本人の心の中を蝕んでいるのでしょう・・・。
今、義母の心の中は・・・・。
今までの人生で楽しかった事、幸せだったこと。
そういった感情は心の奥深くに沈んでしまっているのかもしれません。
元気だったころ常に笑顔だった義母は・・・今は表情も無く、ただただ涙を流します。
この病気の症状がで始まってからまだ1年くらいです。
たった1年で何もできないまでに進行する恐ろしい病気。
そして、長い人生の中でこのたった1年のせいですべての感情はネガティブなものだけとなり、それは周りにいる誰もが強烈に感じ取ってしまうほどなのです。
・・・10歳の娘が、おばあちゃんとの思い出をひたすら私に語ります。
4歳ころからの記憶の中で、思い出す限りの思い出を。
おばあちゃんに、聞かせてあげて。
常に楽しく幸せに過ごせてきた事を伝えてあげて。
・・・・でも、今の義母の状態を見ると・・・・娘も口を開けなくなります。
誰もがその動かなくなってしまった姿にショックを受け・・・言葉を失います・・・。
こんなんじゃ、ダメですね。
耳は聞こえてる。
ならば、たくさんの感謝を伝えないと。
それで泣くならば、悲しい涙じゃないと信じて。
義母の心の中を・・・少しでも明るいものにしたい