グローバルな社会ー日本は資源輸入国 | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

徳島繊維卸 山善のてるよ女将です。
先日末っ子が卒業した高校、
母校の先生が来てくださいました。

絹の白生地が必要とのことでした。
末っ子がお世話になった大好きな市高です。
お役に立てるなら、薄利で上等。

胴裏をご用意させて頂きました。



写真は、着物三枚分が続いている疋の胴裏。
胴裏(どううら)とは、着物の裏地のことです。
左が一番薄く、特価品につかわれるもの。
次が一般的なもの
右側が少し高級感のあるものです。訪問着などに使います。
絹の厚さや巾、長さが異なり値段も違います。

加工には、一番右側があると良かったのですが、たまたまあったのは、右側の品と真ん中の品。
なんとか必要メーターが揃って良かったです。

繭はほとんど中国産で、精錬などは、日本で行います。
昔は安かった中国の繭ですが、近年はヨーロッパからの引き合いが多くなり、
「別に日本に買ってもらわなくていいのヨ」という中国のスタンス。
とにかく、何もかもシルクは値上がりしています。
胴裏もまあ、ビックリする金額になっていました。1.5倍くらいです。

先日の帯揚げ帯締めセットなんか、ほぼ倍ちかかったし…。
「間違えてない?」って確認したほど。

グローバルな世の中にますますなってきています。

これは、シルクに限らず、綿も同じで、
綿のほとんどは、輸入品。
アメリカとインドからが多いです。
インドの綿はわたにせずとも良い訳です。
人数が増えてるインドなので、布で良い訳です。だから入りにくくなってきています。

綿のお布団は重いから捨てる。
とか、
着物は着ないから、捨てる
とか。
新しい物も販売している私ですが、
仕入れの状況を知るにつけ、
考えさせられます。

未来は、どうなるかわかりません。
資源の少ない日本であることを
少し忘れないでいたいなあと、思います。

今はお金さえ出せば、すぐ手に入るけれど、
それが未来永劫続く保証は……ありません。

母から子へ受け継ぐ着物

打ち直しをして生き返る布団。

昔の品は、量産品じゃないのでとても良いです
知恵と工夫で、まだまだ活かせますよ。

お気軽にご相談下さいね。

徳島市問屋町46番地
㈱ 山善
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