七宝柄とは | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

手描きが伝わるでしょうか?
色味がキレイに出ませんが
地色は肌色のような優しい色の付下げです。
松を白で描いているのが、今の柄を表しています。
霞の中に七宝が描かれています。
正に手描きでしょ。糸目刺繍の金糸もあります。
七宝とは、円を四分の一ずつ重ねた模様のことです。
円=輪から、和を表します。人と人との輪。
今ある自分は一人で生きているのではなく、
連綿とつながるご先祖さまあってのこと。

いつの間にか忘れ気味ですが、忘れないようにしたいですね。

また、七宝は限りなく続いていることから、円満、調和、ご縁、子孫繁栄も表しています。

七宝とは、元は仏教用語で「金、銀、珊瑚、メノウ、水晶、瑠璃、シャコ」の七つの宝を指します。人のご縁や繋がりは、貴重な七つの宝と同じくらい大切だと言うことですね。

このお仕事をさせていただいていると、
「今、現在」のことだけではなく、「過去」からつながる着物や帯と沢山出会います。 
私もですが、母から、祖母から伝えられた着物がたくさんあります。
できるだけ、大切に使えるよう、しかも古臭く見えないようアレンジして使わせていただこうと思います。


今日は、母の紬です。
赤い実を付けた南天柄の紬。
南天は、難転ともいわれ、難を転じるとても縁起の良い柄なんですよ。
髪の毛が跳ねているのはご愛嬌♡
エヘ爆笑