お雛様の防虫剤 | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

過去の記事からですが、友人からの問い合わせがあったので、
再度UPします。
今日は、ひな祭りですが、明日には仕舞われる方も多いと思います。
参考にしてくださいね。


お雛様や、袋帯には、「金糸・銀糸」が使われていることが多いですよね。

その場合、輪ゴムなどに触れると変色したりすることがあります。
なので、輪ゴム類は近くに置かないこと。

雛人形の衣装をティッシュにくるんで輪ゴムで留めたりしていませんか?
保管の前に、外しておいてくださいね。
留めるのは、紙のコヨリ紐がベストかな。

輪ゴムによる変化は、硫黄成分による化学変化です。
治りませんので気を付けてくださいね。


それと、防虫剤。(ショウノウなど)

大切な帯や、雛人形を守ろうとして、お人形の衣装上にポン!
または、たとう紙の中に直接・・・これは、
絶対ダメです。
よく間違われることなのですが、長い間に、ふれている部分が変色することがあります。
防虫剤は、人形の衣装の上や、
たとう紙の中には、絶対入れてはいけません。

間接的に防虫出来る場所に入れてくださいませ。

これは、帯や雛人形に限らず、着物も同じです。

また、ナフタリン系とパラゾール系を一緒に入れるのもダメです。
化学変化を引き起こします。
染みの元ですから、やめてくださいね。


それと、防虫剤のおき場所ですが、
これは、箱や、引き出しのどこにいれるでしょう?

蒸発と共に引き出しにいきわたるように引き出しの一番底?
上にも下にも行き届くように真ん中?
めんどくさいから、一番上?

正解は・・・・・




一番上!でした。

防虫ガスは空気より重いので一番上に乗せておくと引き出しの中にいきわたります。

でも、雛人形の場合は、下になるかもしれませんね。それは、しかたないですよね。
でも、ガラスケースの人形の場合は上に乗せた方が良いとおもわれます。

お雛様、着物と帯の豆知識でした。