アイデア一つ | 徳島卸問屋 山善 哲代(てるよ)女将のぽっかぽかブログ

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着物の先生、てるよ女将山口哲代です。着付け講師、着物再生、着物の整理収納が得意な 呉服卸(株)山善の二代目女将です。
女将の日常や大好きな茶道や読書、日々の出来事を綴っていきます

お客様から、着なくなった黒の喪服をコートにしてくださいと、お預かりしていました。

喪服なので、五つ紋が付いています。
う~ん、むつかしい・・・。

さて、どうしたものかと、和裁師さんに相談したら、
なんと、とても素敵なコートが出来上がりました。

着物だったので、共布の裏地でほとんど大丈夫。
お袖だけは、振りから見えるので、別の裏地をつかいました。

問題は、「紋」だったのですが、
創意工夫でクリア!できました。

これは、もう無理かも・・・と思う品でも
様々な知恵と工夫でとっても素敵な品物に生まれ変われます。

あきらめるのは簡単だけれど、アイデア一つで生き返ります。

この仕事をさせていただいていると、そういう場面によく遭遇します。
皆さま、お洋服は割と簡単に処分できるのですが、着物はなかなか高価な品なので
断捨離できにくい。

結局、「捨てる」と決めるのも、「使う」と決めるのもお客様の気持ち一つなのですが、

今回のお客様は、お嫁入りの時、一生懸命働いたご両親が持たせてくれた喪服だったので、
大切にしたかった、というお気持ちで決められました。
どうせなら、汚れを気にせず沢山着てからでもいいですもんね。

世界に一つだけの暖かいコートになってよかったです。

新品を買うより安くてかっこいいコート、胸を張って着ていただけそうです。

ご依頼、ありがとうございました。

先日、別のお客様は、お嫁入りの時のダブルの羽毛布団をお手入れされました。
それも、ご両親が持たせてくれた羽毛布団。
捨てて、買い替えることを別のお店で勧められたそうですが、
やっぱり、お手入れして使うことにされました。

お嫁入りの時の羽毛布団は、結構高価なお値段の品が多く、
その分中身の羽毛も良いものが多いです。

打ち直して良い掛羽毛布団が出来上がりました。

ケースバイケースですが、その都度最善の道をアドバイスさせて頂こうと思っています。

着物の事も、布団の事もお気軽にご相談くださいね。

ケーキ
三時のティーブレイク。・・・これでは、痩せないなぁ~。