何の番組だったかは忘れましたが、
「ご主人」「奥さん」という言い方について、
スタジオのゲストやマナーの専門家が話をしていました。


(こういう場面であなたならどう呼ぶ?)


ご存知のとおり、目の前の、或いは話の中に出てくる
ご夫婦の一方を指して何と呼ぶかは、今揺れてます。


「ご主人様」「奥様」でいいという人もいれば、

 

「いやいや、夫婦に主従関係って変じゃね?」

という人もいれば、

 

「私は働いてるから『奥にいる人』ではない」
という意見まで議論百出。


アンチ「ご主人・奥さん」派の私は、
できるだけ「お連れ合い」や「パートナーさん」
という言い方をしてます。ニコニコ

もちろん、時と場合により
旧来の言い方を使う場合もありますが、
とにかく使わないようにしてる派。

 


なのでその派としても、また広報という
社会の流れを意識する仕事をしている者としても、

マナーの専門家の指導(?)に
「なぬ?(+o+)」と思っちゃった
んですよね。

一方、「へぇ~」と思う代替案も見つけちゃったりして。


今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!






番組の出演者さん達は、
この問題を意識してた人はもちろん、
してなかった人も、

「あ~、言われてみればそうだよね~」
な雰囲気になってました。


代わりにどう言えばいいんだろう?とか、

慣用句になってるから
別に問題はないんじゃないか、等々

「なんかちょっと考えてみよう」的
空気が流れ出してました。


 



ところがガーン、「マナーの専門家」と称する人が、

「『ご主人』も『奥様』もマナー違反ではありません。
 だからこれまでどおり使っていいんですよ」

と言った途端、
その空気がピタッと止まってしまったんです。
もやもや


「な~んだ、これまでどおりでいいんだ。
 別に考えなくたっていいじゃん」

 

と、ホッとしたようなハッ空気が流れて。


(出演者の心の声をイメージすればこんな感じ。)



衝撃でした。(>_<)



現状を追認=思考停止=後退の始まり
なのに。。。

 




こんなふうに、社会のあちこちに潜む

「アンコンシャスバイアス
 (無意識の偏見、無意識の思い込み)」

を変えていかない限り、
少なくとも変えようと努力しない限り、

「ジェンダーギャップ指数」は低空飛行のまま。




ホントに無意識ほど怖く難しいものはない。(;O;)


(氷山に例えると水の下に隠れてる部分です。)



マナーと言えど時代と共に変わっていくはずです。

なのであのマナーの専門家と称する人には、

「マナー違反ではありませんが、

 個を大切にする時代の流れに鑑み、これからは
 お一人お一人が違う言い方も模索して頂ければ」

くらい言ってほしかった。


【言葉が思考も行動も定義する】

と捉えるなら、

 

公の電波で何かを発信する人には、
それなりの責務ってあると思うから。


その人のひと言が、誰かの、何かのきっかけに
なるかもしれないから。





「へぇ~」な代替案は、意外にも
江戸時代を扱ったファンタジー小説からやってきました。

『猫の手屋繁盛記』(かたやま和華著)というシリーズ。
気に入ってずっと読んでます。^^

今で5冊ほど出てるのかな。

 
(これは第一作目。)


ある事情で猫の姿になってしまった浪人・宗太郎
(通称、猫太郎)が、裏長屋で便利屋「猫の手屋」を
営むという小説です。

(「猫の手屋」ってそのまんま。。。(^-^;)



その中の一作
『されど、化け猫は踊る 猫の手屋繁盛記』の中に、

大店(おおだな)のお内儀(おかみさん)風の女性を指して
「お方さん」と呼びかける場面がありました。





呼びかけた方も呼びかけられた方も初対面だったので、

ズバリ「奥さん」に代わる表現ではありません。

しかし、第三者の相方を丁寧に呼ぶ呼び方としては、
アリだな~・・・
(*゚ー゚)( 。_。) ウン♪と。



なぜそう思ったかと言うと、古来
日本語には、ある方向を指して
その人を暗喩するという使い方がある
から。

例えば時代劇によく出てくる「北の方」は、
公卿・大名など身分の高い人の妻を敬っていう語ですし、

源氏物語の時代には「上(うえ)」と言えば
天皇のことを指しました。

 



だから、目の前の人と同じ方向に居る人という意味で
「お方さん」という呼び方も、
「お連れ合い」、「パートナーさん」に加えてアリかもね。

なんとなく風雅な感じもしますし。(^^♪



まずは機会があったら試してみようーっと。

「ご主人」「奥さん」の代替語として、
私一人からでもやってみる価値は
大いにあると思ってます。チョキ




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