パスツレラ症は、犬や猫の口腔内や消化管に存在しているパスツレラ菌が人に感染する事で引き起こされる感染症です。
犬や猫から人へと感染が及ぶ事から、人畜共通感染症(ズーノーシス)と定義されています。
パスツレラ菌は、猫の場合はほぼ100%、犬は約75%の割合で保菌している、ごく一般的な常在細菌と言われています。
犬や猫が保菌していても病変が現われる事はありませんが、人に感染が及ぶと、咬み傷や引っ掻き傷から感染した場合には、傷口が赤く腫れたり、傷口近くのリンパが腫れたり、発熱が生じる事もあります。
くしゃみや咳などの飛沫感染(空気感染)で感染した場合には、気管支炎、肺炎などの呼吸器の異常が生じるようになります。
子供や老人などで免疫力が低い人、喘息や気管支炎などの呼吸器に異常がある人、糖尿病や肝臓病、腎臓病などの慢性疾患がある人は、重症化しやすいと言われています。
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