私、返咲 桜(かえりざき さくら)には紅葉(もみじ)という姉がいる。姉と言っても義理の姉だ。
去年父親が再婚して私には姉が出来たのだ。
姉は性格が優しくおっとりしていて頭が良い。
父は実の娘のように可愛がっていて、
姉は家族にもすぐ馴染んでいた。
私は未だに家族に馴染めておらず、
姉ともまともに会話が出来ていない。
「いってきます…」
「待って桜ちゃん!私も行くから!」
「……。」

姉は頑張って私と仲良くなろうとしている。
けど私は仲良くなろうとは思わない。
私の行為は最低なのは分かっている。
だけど今の姉と仲良くしたら、
本当の姉のことを忘れてしまうのではないかと思ってしまう。
お父さんは忘れてしまったのだろうか…
お母さんと柚子お姉ちゃんのことを…
3年前私の本当の母と姉は、殺人鬼によって殺されたのだ。
その殺人鬼は未だ捕まっておらず、
その殺人鬼の事件は今も増え続けている。
もう二度とお母さんと一緒に会話も出来ない…
もう二度とお姉ちゃんと一緒に遊べない…
私の幸せは一気に持ってかれた。
お父さんは頑張って私を笑顔にしてくれた。
だけどその2年後お父さんは再婚して、
私に新しい母と姉が出来た。
その時私は困った。まだ心の傷も癒えないのに、いきなり新しい母と姉が出来てどうすれば良いか、分からなかった。
二人は優しく私に言葉をかけてくれる。
だけど私の返事ははいかいいえのみ。
いつも冷たくしてしまっている私は、嫌われているであろう…
今から仲良くなろうと思って遅いに決まっている。

…もうこのことを考えるのはやめよう。
私はすぐに違うことを考えた。
(そう言えば今日帰りに買い物行かないと……)
ぼーっと考えていたら予鈴が鳴った。
いつもの長い朝のHRが終わり、いつも通りに授業が始まる。
そして昼休みになり、私は友達と一緒に昼食を食べる。
そしたら友達が「ねぇねぇ!桜!お姉さんとは上手くいってるの!?」と訊く。
「へ!?」私は戸惑った。
うまくいっているわけがない…今朝も冷たい態度をとってしまったのに…
「うん!うまくいってるよ!もう超仲良しなんだから!」
「お~流石は桜~そうだとは思わないかね!菊音!」
「あぁ…そうだな…」
私は嘘付きだ…友達にまで素直になれないなんて…
(キーンコーンカーンコーン)授業開始の鐘が鳴った。  続く

趣味で小説書いてみました。まだまだ未熟者ですが是非読んでいってください。
出来ればアドバイスとかもお願いします。