私にとって、母とは


絶対的な安堵をくれる人で。


味方してくれるとかそう言うんじゃなくて

絶対的な味方で。

でも、ちゃんと

ダメなことはダメだし。

怒られもしたし。



そういう母になりたいと思ってたけど


チャランポランなわたしには到底敵わない

神様みたいな手の届かない理想だった。



子供たちが大人になるにつれ


子供たちの悩みとか想像さえできなくて

私にできることはなくなったんだなーと

ただただ、眺めて愛でて連絡が来たら話して

私が寂しくなって電話して

大変なことを大変なのに頑張ってるんだなと

感心したり、尊敬したり。


そんなぐらいだったけど



息子の心が折れそうになった時



会社のことを考えただけで

涙が止まらなくなって

手足が冷たくなって。


私にできることはなんなのか。


こういう時、息子が私の身体の一部なら

代わってやることもできるのに。


何にもできない。


仕事もあって休んであげれない。


気持ちは今すぐにでも飛んで行きたいのに。





なんて、切ない。。。。


何かできることはないのかと思うけど

何にもできなくて


お休みの取れた旦那さんにお任せすることに。


ご飯、なんでもいいから作ってやれ。



と、旦那が言うので

いつもお弁当に入れてた具材をあれこれ作って

息子の大好きなKALDIの杏仁豆腐のパンダさんとを

旦那さんに託した。




息子が腹一杯食べて、ぐっすり眠れたよ。



と、旦那さんからメールが来て



あー、そうだった。


私もお母さんの作るご飯、大好きだった。

冷凍は使わない母だったし、

私もお弁当は絶対冷凍使わないと決めてたので

100%私の味付けのお弁当だった。


こんなことが、息子の気休めになるんだと

驚くのと同じぐらい


私にとっての母が、あの子にとっての母にちゃんとなってて


わたしなんか全然出来てない母だったと思うけど


私はちゃんとあの子のお母さんだったんだなと

初めて思った。


お弁当面倒な時もあったけど

頑張ってよかった。


やってる時は当たり前すぎてわからなかったけど

あの子にとって、ホッとするものになれててよかった。



と、心から思って。

また、息子に会いたくなって。



会いに行けないけど、帰ってきたらいっぱいギュッてしよう。


させてもらえるかわかんないけど。



真ん中の娘が

お母さんの味はいっぱいあるけど、

やっぱり唐揚げかな!


という。


うちの唐揚げは胸肉でパサパサだけど

私はあれが大好きで

モモ肉とかの脂身が嫌いで使わないから

旦那さんにはよくダメだし食らうけど

子供たちにはあのパサパサがからあげなのかと

しみじみ思う。


私はちゃんとお母さんだった。