いろいろ考えてみる(電車の吉田くん) | パスタでごはん!

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◆◆三宅和樹のオチ付くブログ◆◆

拝啓・・・

いきつけの

激安美容院(CUT2,100円)に

久々行ってみると

2,200円に値上がり

していた事に

苛立ちを隠せません。

三宅和樹です。



久々に行っている時点で

いきつけでは

ないのですが・・・



さてさて

先日、駅に電車が

停車している中

ホームでアナウンスが

ありました。

アナウンス 「開いているドアから

 ご乗車ください」

はぁ!?

あたり前やろ!

それ以外から

どうやって乗んねん!



だが、いろいろ

考えてみる。

アナウンス自体は

慣れた感じだったのだが

このアナウンスの

吉田浩一くん(仮名)は

まだ23歳なのだ。

きっと、運転士を始めて

この台詞を言うのが

はじめてなのである。



先輩の西沢悠(26)

マニュアルを渡されて

吉田 「これ、読めばいーんすよね?

 超ヨユーっすよ♪」


そのマニュアルを見ると

<混雑時のアナウンス>

『空いているドアからご乗車ください』


と、書いてある。

つまり吉田くんは

「すいている」

「あいている」

読んでしまったのだ。

所謂、ゆとり教育の弊害である。



もちろん

読んでしまった後に

指導員として

横にいる西沢に

西沢 「開いてるドア以外から

 どーやって乗んねん!

 乗客に

 プリンセステンコーでもおるんか!?」


と、つっこまれているのだ。

吉田 「サーセン



しかし、これは飽くまでも

一般的な考えである。

実際の話はもっと

根深いものがあり・・・



実は吉田くんには

入院している

母親がいるのだ。

母 「浩一、母さんは

 もう長くないの・・・

 せめて、お前の嫁さんの

 顔が見たかったんだけど・・・

 きっとお前の事だ

 そんな人いないんだろう・・・

 ゴホッ・・・ゴホッ・・・」


吉田 「い、いるよ!

 今度連れて来るよっ!」


吉田くんは、母親を

心配させないように

嘘をついてしまったのだ。



吉田くんは、幼なじみの

美香に会いに行った。

美香と会うのは

高校を卒業して以来なので

5年ぶりである。

5年経った美香は

明らかに大人の女性に

なっていた。

美香 「そうなんだ・・・

 いいよ♪

 おばさんには、小さい頃

 お世話になったから

 おばさんの前でだけ

 恋人の振りしてあげるよ」


吉田くんは美香を

母の病院に

連れて行き。

吉田 「母さん、実は俺

 美香と付き合ってんだ」


母 「そうなの

 美香ちゃんだったら

 安心ね、ありがとね」


美香「・・・・・・」

母はそう言うと

そのまま目を閉じ

笑顔で

永遠の眠りについたのだ。



葬式の後

喪服の美香は吉田くんに

美香 「きっと、おばさん

 嘘だって気づいてたよ」


吉田 「そっか・・・俺の嘘

 バレてたんだ・・・」


美香 「嘘にしなければ

 いいんじゃない?」


吉田 「え!?」



こうして

吉田くんと美香の

恋は始まるのだが

吉田くんとしては

母が死ぬ前に

この状況に

なりたかったのだ。



自分には、ちゃんと

相手がいる事を

なんとか母さんに

伝えたい。

天国の母さんに

安心してもらいたい。

どうやったら

天国の母さんに

聞こえるかな・・・

マイクで大きな声で

言えば、聞こえるかな・・・

母さん、僕には

相手いるよ!

吉田 「相手いる

 ドアからご乗車ください」


母さん、聞こえたかい?



吉田くんのアナウンスには

こんなにも深い意味が

あったのです・・・

敬具・・・