フランク 「前奏曲、コラールとフーガ」ロ短調 FWV.21 | クラシックばっか 時空間

クラシックばっか 時空間

作曲者や指揮者、演奏家などに因んだ記事を紹介しています。 日常生活で気づいた場面を写真にしています。

今日 1月24日(日)は、セザール・フランク(1822年12月10日 - 1890年11月8日パリ)のピアノ曲「前奏曲(プレリュード)、コラールとフーガ」ロ短調 の初演された日です。

フランスで活躍したセザール=オーギュスト=ジャン=ギヨーム=ユベール・フランクは、ベルギー出身の作曲家であり、オルガニストです。

1841~46年までの間ピアノ曲は毎年作曲されていましたが、46年に作曲された「グレトリの『リュシール』による二重奏曲」作品17 FWV.19 (ピアノ連弾曲)の後は、約20年後の1865年に「人形の嘆き」FWV.20が書かれただけでした。

さらにその約20年後なって、ようやく続けて書き始められたピアノ独奏曲の最初の作品が、本曲「前奏曲(プレリュード)、コラールとフーガ」ロ短調 です。

■「前奏曲、コラールとフーガ」ロ短調
ーーー (約18分) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
キーシン

 

 

https://youtu.be/vwLtzhXINBI
■2021年1月23日 ーーーーーーーーーーーーーーーーー


初演は、フランスの作曲家であり、音楽教師のヴァンサン・ダンディ(1851~1931)によると、1885年の今日、1月24日、フランス国民音楽協会において、マリー・ポワトヴァンの演奏で行われたとされます。

(しかし、20世紀前半のフランスを代表するピアニスト アルフレッド・コルトー(1877~1962)の証言では、1月25日が初演日だったされます。)

出版は、ピアノ版が初演同年の1885年に エノック社より発刊され、フランスの作曲家で指揮者のガブリエル・ピエルネ(1863~1937)によるオーケストラ編曲版も後にエノック社より出版されました(2014年現在絶版中)。
 
なお、「FWV」とは、音楽学者のヴィルヘルム・モーアが作成した「セザール・フランク作品目録番号」の意であり、モーアの頭文字「M」で表示されることもあります。




今日ご紹介する「前奏曲(プレリュード)、コラールとフーガ」ロ短調 は、前奏曲(プレリュード)、コラール、フーガ の3つが切れ目なく演奏され、構成は以下の通りです。

・プレリュード:Moderato(モデラート)
   (前奏曲) 中くらいの速さで
        ロ短調 - 嬰ヘ短調 4/4拍子
・コラール:Poco più lento(ポコ ピウ レント)
            今までより 少し 遅く
        ロ短調 - ハ短調 - ヘ短調 - 変ホ短調
・フーガ:Poco Allegro(ポコ アレグロ)
          やや(少し) 速く
       変ホ短調 - ロ短調 - ロ長調


寒い日が続きますが、お身体を大切に。
ご訪問ありがとうございました。


セザール・フランク