モーツァルト 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 | クラシックばっか 時空間

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今日 10月29日(火)は、モーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』の初演された日です。
 

(今日は、不思議な色の空を見ました。)

 

 


■序曲
ーーー (約 7分) ーーーーーーーーーーーーーーーー

演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:フルトヴェングラー  

https://youtu.be/XPYjqz7nToY


■2019年10月29日 ーーーーーーーーーーーーーー
(※ 序曲は騎士長の亡霊の場面の序と軽快なアレグロからなるソナタ形式ですが、はっきりした終結部はなく、そのままオペラへと導かれていきます。)



ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791)はオーストリアの作曲家であり、演奏家です。モーツァルトは、ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派の三大巨匠の一人です。

今日ご紹介する 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』(罰せられた放蕩者 ドン・ジョヴァンニ) K.527は、モーツァルトが1787年に作曲したオペラ・ブッファ(喜劇的なオペラ)です。

初演は、作曲を依頼したプラハのエステート劇場(プラハ国立劇場)で同年の今日10月29日、モーツァルト自身の指揮により行われました。(ウィーンでの初演は1788年5月7日。)

この歌劇の前作『フィガロの結婚』(1785~86年作)はウィーンではあまり評判になりませんでしたが、プラハでは大ヒットしました。その結果、翌シーズンのために新しい作品を劇場から依頼され、作曲されたのがこの作品です。

初演に先立ち、書き掛けの原稿を持ってプラハにやってきたモーツァルトは、友人のドゥシェク夫妻の別荘に泊まり込みで最終仕上げを急ぎました。しかし、前夜になっても序曲だけは未完成でした。彼は友人や妻に支えられ、ほぼ徹夜で総譜を書き上げ、ようやく朝になって写譜屋に渡す草稿を書き上げました。

台本は歌劇『フィガロ』に引き続きロレンツォ・ダ・ポンテによるもので、ドン・ジョヴァンニはスペインの伝説の放蕩者『ドン・ファン』の物語の主人公です。

 

 

ーーーーー
 物語のあらすじは、次の通りです。(長いです。)
◆第1幕
・第1場 場面は17世紀のセビーリャ市内の明け方。騎士長の邸宅の前で、従者レポレッロはこんな主人に仕える仕事はいやだとぼやいている。色事師として悪名高いドン・ジョヴァンニは騎士長の娘ドンナ アンナをものにしようと彼女の部屋に忍び込んだが、彼女に騒がれ、そこへ騎士長が登場したため、成り行きで騎士長を刺し殺してしまう。

・第2場 騎士長宅から逃げだしたジョヴァンニがレポレッロの忠告を叱りとばしたところで、別の女を口説こうとして、棄てた女のドンナ・エルヴィーラに遭遇する。しかしジョヴァンニはその場をレポレッロに任せて去る。残されたレポレッロはエルヴィーラに「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。」と有名な「恋人のカタログの歌」を歌って慰めるが、あきれてエルヴィーラは去る。

・第3場 場面が変わり、今夜、結婚式を挙げようとしている村娘ツェルリーナに目をつけた彼は皆を自宅に招待して喜ばせる。ツェルリーナの婿マゼットをもてなし、その隙に花嫁を自分のもとに引き寄せて、すぐに口説きにかかる。早速ドン・ジョヴァンニが「お手をどうぞ」で口説く。ツェルリーナはあっけなく彼の誘惑に落ちそうになるが、再び現れたエルヴィーラによって彼女は救い出される。
 「今日はついてないな」とぼやくジョヴァンニの前にオッターヴィオとアンナが登場する。しかし今朝自宅に忍び込んで父親の命を奪った者がジョヴァンニだとは気づいていない彼女に、彼はぜひ力になりたいと告げるが、ここに再びエルヴィラが現れ、ジョバンニの正体を暴露する。ジョバンニは適当にごまかしてその場を去る。しかし彼の別れ際のひとことを聞いて、アンナは今朝の男が彼だと気づき、衝撃を受ける。オッターヴィオはまだ信じられない。ここで恋人を慰めるアリアを歌う。(ウィーン初演のための追加ナンバー)
 場面は変わってドン・ジョヴァンニの屋敷。彼は招待客に酒や料理を振る舞い、「皆で元気に酒を飲め、おれはその間にカタログの名前を増やすのだ」という「シャンパンの歌」を豪快に歌う。
 再びマゼットとが登場し、新婦が軽薄で浮気者だと怒っているマゼットに、新婦ツェルリーナは「ぶってよ。私のマゼット。」とうまく機嫌を取るので、単純なマゼットはすぐに機嫌を直す。

・第4場 懲りないジョバンニは、館の庭でツェルリーナにまたも言い寄るが、隠れていたマゼットが姿を現したので、適当にごまかす。そこにエルヴィーラ、アンナ、オッターヴィオが仮面をつけてやってくる。

・第5場 舞踏会が始まる。ジョヴァンニはツェルリーナを別室に連れて込もうとする。しかし彼女に大声をあげられ,大騒ぎになる。それをきっかけに3人は仮面を脱ぎ捨て、ドン・ジョヴァンニを告発する。彼はレポレッロを犯人に仕立ててごまかそうとするが、もはや誰もだまされない。大混乱の内に隙をみてジョヴァンニ、レポレッロとも逃げ出す。

◆第2幕
・第1場 夕方。レポレッロが「もうこんな仕事はいやだ、お暇をもらいたい」と主人にぼやいている。しかし、最終的には大金をもらうことで懐柔されてしまう。そして今夜のジョヴァンニは、エルヴィーラの女中を狙っている。強引に衣服を取り替えたレポレッロをエルヴィーラの家の前に立たせ、隠れていかにも反省したような嘘をつく。騙された彼女を変装したレポレッロに、どこかに連れ出させてしまうと、彼女の部屋の窓の下でセレナード「窓辺に出でよ」を歌う。
 そこにマゼットが村の若い衆とともに登場する。みんな棍棒や銃を持ち、これからドン・ジョヴァンニを殺すのだという。これを聞いたジョヴァンニはレポレッロの振りをして皆をあちこちに散開させ、自分とマゼットだけになると、剣の裏側でマゼットを打ちすえて去る。
 痛がるマゼットのもとにツェルリーナがやってきて、「そんな痛みはこの私が治してあげるわ」といって慰める。マゼットの手をとって自分の胸にあて、すっかりその気になって痛みも忘れた新郎といそいそとその場を去る。

・第2場 一方、ドンアンナ邸の庭でエルヴィーラと思わぬデートをする羽目になったレポレッロは、何とかごまかして彼女から離れようとしたが、運悪くアンナとオッターヴィオと出くわしてしまう。逃げようとするとマゼットとツェルリーナとも出会ってしまう。彼がドン・ジョヴァンニだと思っている4人は彼を殺そうとするが、エルヴィーラが現れて命乞いをする。4人は驚くが許そうとしない。しかし、レポレッロがついに正体を明かすので呆れる。レポレッロは平謝りしながら隙をみて逃げ出す。オッターヴィオは恋人を慰めるアリアを歌う。続いてエルヴィーラのアリア(ジョヴァンニの裏切りへの恨みと、彼を忘れられない自分の本心との矛盾に心を乱す内容の歌詞)が歌われる。(ウィーン版の追加ナンバー)

・第3場 真夜中の2時、墓場でレポレッロと落ち合ったドン・ジョヴァンニに対し騎士長の石像が突如呪いの声をあげる。「おまえの笑いも今夜限りだ。」恐れおののくレポレッロと対照的に、ジョヴァンニは石像を食事に招待する。

・第4場 ドン・アンナ邸では、オッターヴィオはアンナに結婚を迫るが、アンナは父親が亡くなったすぐ後なので今は適当な時期ではないという。オッターヴィオは非礼を詫びるが、これによってアンナにオッターヴィオへの真実の愛と誠実さを確信させる アンナのアリアへとつながっていく。

・第5場 ドン・ジョヴァンニは早速屋敷で饗宴の支度を始める。楽士が流行の音楽を演奏している。ビセンテ・マルティーン・イ・ソレルの『椿事("Una cosa rara")』やジュゼッペ・サルティの『2人が争えば3人目が得をする("Fra i due litiganti il terzo gode")』という他作曲家のオペラの一節に続き、モーツァルト自身の『フィガロの結婚』中のアリア『もう飛ぶまいぞこの蝶々』を演奏し、レボレッロが『これは有名なやつだ』とコメントし、観客を苦笑させる。(前年ヒットしたこの作品に対しての作曲者モーツァルトから プラハの聴衆へのお礼の気持ちであり、サービスである。)  
 たくさんの女たちと晩餐が始まり、ジョヴァンニは旺盛な食欲を見せてレポレッロに呆れられる。ジョヴァンニが摘まみ食いしているレポレッロをからかっているところにエルヴィーラが登場し、生き方を変えてと懇願する。しかしジョヴァンニがまともに相手にしないので、彼女は諦めて去ろうとする。突然、玄関で悲鳴を上げた彼女は別な出口から逃げ去る。何事かとレポレッロを見にやるとやはり悲鳴を上げて戻ってきた。騎士長の石像が約束どおりやってきたのである。石像はジョヴァンニの手を捕まえ、「悔い改めよ、生き方を変えろ」と迫る。初めて恐怖を感じながらも執拗に拒否するドン・ジョヴァンニだが。ついに「もう時間が無い」といって石像が消えると突然床が割れて地獄の戸が開き、業火が吹き上がり、ジョヴァンニは引きずり込まれる。
  驚くレポレロのもとへ、エルヴィーラ、アンナ、オッターヴィオにマゼットとツェルリーナが集まり、レポレロの説明を聞き、彼が地獄に落ちたことを知る。そして、アンナは悪人であるドン・ジョバンニのために1年の喪に服すといい、オッターヴィオも従う。エルヴィーラは愛するドンジョバンニのために修道院で余生を送るという。マゼットとツェルリーナは家にもどってようやく落ち着いて新婚生活を始めようとする。レポレロはもっといい主人を見つけようという。一同、「悪事をなすものの最後はこうなる。」と歌い、幕を閉じる。(参考書籍:「オペラ鑑賞辞典」(有楽出版社ほか)



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昨日紹介の実生ゼラニウムは、「クオリティ フラワーフェアリー ホワイトスプラッシュ」(pac社)でした。(^^♪


今年(令和の元号になった2019年に)始めたばかりの多肉植物やサボテン。初心者の中の初心者。まだ経験したことのない冬に向かって対策を講じなければなりません。

急速に秋が深まりつつある中、(棘のない)サボテンと多肉植物(ハオルチア)の環境(置き場所)をどう作っていくか、それが現在の課題です。
考えて、あれこれと試してやってみます。失敗は成功のもと! ですものね。


雨に打たれながら、カマキリさんが鎌を閉じてじっとしています。

 

 

夕方 やっと雨が上がりました。



今日の夕空でした。

 

 

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