シューベルト「弦楽四重奏曲第15番」ト長調 作品161 | クラシックばっか 時空間

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今日 6月30日は、シューベルトの「弦楽四重奏曲第15番」ト長調 作品161 D887 が完成した日です。

 

 

 

ーーー (約45分) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演奏:クァルテット・インテグラ
三澤響果 (Vn.1)
菊野凜太郎(Vn.2) 
山本一輝(va)  
築地杏里(Vc)

 

https://www.youtube.com/watch?v=0dYPtS9yiwo


 
■2019年6月30日 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


 

フランツ・ペーター・シューベルト(1797年1月31日ウィーン- 1828年11月19日ウィーン)は、『歌曲の王』とも呼ばれるオーストリアの作曲家です。

ドイツ歌曲(リート)において多大な功績を残しました。しかし、その作品は「歌曲」にとどまらず、各分野に名曲を数多く残しています。

シューベルトの「弦楽四重奏曲」は、全部で15曲あります。
今日ご紹介する「弦楽四重奏曲第15番」ト長調 作品161 D887 は、本ジャンルにおける最後の作品であり、遺作です。

作曲は、当時住んでいたウィーン郊外のヴェーリングの仮住居で1826年6月20日に着手され、11日間という短い期間に作曲され、同1826年の6月30日(今日)、完成されました。
 

生前、亡くなる約8ヶ月前の1828年3月26日に行われた自作発表会で、シュパンチヒ四重奏団によって第1楽章だけ演奏されています。
全曲(全楽章)通しての演奏は、1850年12月8日、ヘルメスベルガー四重奏団によって行われました。

 

 

 

 




ヴィルヘルム・アウグスト・リーダー(1799~1875)

(Friedrich Wilhelm Argelander)による 

フランツ・シューベルトの水彩画(1825年)

 

 


ヴィルヘルム・アウグスト・リーダーによる
フランツ・シューベルトの油彩画(1875年)

 

 


本「弦楽四重奏曲第15番」ト長調は、約45分に及ぶ長大な作品で、4つの楽章から構成されます。

・第1楽章:Allegro molto moderato(アレグロ モルト モデラート)
      ト長調 3/4拍子
・第2楽章:Andante un poco moto(アンダンテ ウン ポーコ モート)
      ホ短調 4/4拍子
・第3楽章:Scherzo, Allegro vivace - Trio - Allegretto
    (スケルツォ,アレグロ ヴィヴァーチェ ー トリオ,アレグレット)
      ロ短調 ー ト長調 3/4拍子
・第4楽章:Allegro assai(アレグロ アッサイ)
      ト長調 6/8拍子


余談です。ご存じの方も多いと思いますが、オーストリア(ウィーン)にあるヴェーリンガーシュトラーセのヴェーリング墓地に、ベートーヴェンが最初に埋葬された墓地があります。シューベルトも後日に、その隣りに埋葬されました。)



ーーー (約44分) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
演奏:ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

 

 



■2019年6月30日 ーーーーーーーーーーー

 

 

今日も雨が降っています。

 

先日の藤岡市の「八塩のあじさいの里」の風景です。

 

 

たとえ虫に食われようとも、精一杯 生き生きと。

 

 

 

 

 

 

 

恋しい青空。

 

 

 

 

明日も開くのでしょうか。

 

アストロフィツム「ルリ兜」