ブラーガ   「天使のセレナード」 | クラシックばっか 時空間

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 今日 6月9日は、イタリアのチェリストであり作曲家でもあった ガエターノ・ブラーガ(1829~1907)の誕生日です。

  ガエターノ・ブラーガは、イタリア(イタリア共和国)の中部で東に位置するアブルッツォ州のアドリア海沿いの町 ジュリアノーヴァに生まれ、ナポリ音楽院で学びました。その後、チェロ奏者として、ヨーロッパやアメリカで演奏活動を行いました。

 作品には、歌劇、チェロ協奏曲、教会音楽、室内楽曲、声楽曲などを残しましたが、現在は、本曲「天使のセレナード」でのみで知られるようです。

(『イタリア歌曲集』:声楽家の畑中良輔が監修し、全音楽譜出版社から出版されている全4巻からなる歌曲集 の「第3巻」に1曲だけ「この指輪の宝石が」が取り入れられていました。

また「NAXOS(ナクソス)」レーベルより、5年前に「ブラーガ:室内楽作品集」というタイトルで、十数曲の作品集のCDが発売されました。)

 

 今日ご紹介する 歌曲「天使のセレナード」の原題は、セレナータ「ワラキアの伝説」であり、死の床にある子どもがきいた不思議な天使の歌声をめぐり、母親と子どもの対話の形式により、6/8拍子で曲が進められます。

 

 

■ 天使のセレナード ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

■2019年6月9日 ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

  伴奏は、ピアノ伴奏にチェロまたはヴァイオリンの助奏によって行われるのが通例であり、長い前奏の後歌われる歌詞の内容は以下のようなものです。

 

 

 「お母さん、私を目覚めさせる あまい調べが聞こえませんか・・・」
  「いいえ、静かで何もきこえません。外はそよ風が吹いて、月の光がさえているだけです・・・」

 「いえいえ、それは死の音楽です。きこえませんか、お母さん」
 「天使たちが私を呼んでいるような気がします。楽しいメロディが私を呼んでいる。お母さんおやすみなさい、私はその音に・・・従ってゆきます・・・」
                                         


ガエターノ・ブラーガ



□1□(動画)(演奏時間:約5分)
■1■「天使のセレナード」□ ▶ Braga La Serenata (Angel's Serenade) OKSANA LEPSKA - YouTube


□2□(動画)(演奏時間:約5分)
■2■「天使のセレナード」□ ▶ Serenata Leggenda Valacca - Gaetano Braga - YouTube


□3□(動画)(演奏時間:約5分)

■3■「天使のセレナード」□ ▶ Leggenda Valacca - YouTube