今日 5月23日は、スペインのピアニストであるアリシア・デ・ラローチャ（1923～2009）の誕生日です。彼女は、20世紀を代表するピアニストの一人とされます。
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■モーツアルト「2台のピアノのための協奏曲（第10番）」変ホ長調
Pｆ：アリシア・デ・ラローチャ Pf：アンドレ・プレヴィン
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■2019/05/23 22:52 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
バルセロナに生まれ、幼児期より地元で作曲家のエンリケ・グラナドス（1867～1916）の愛弟子であるフランク・マーシャルに師事してピアノを学び、5歳の時、公開演奏会を行い、天才少女として注目を浴びます。第2次世界大戦中は、マーシャル音楽院の助教授を務めました。
世界大戦後は、スペイン国外で演奏活動を再開し、1950年代後半から、イギリスやアメリカを中心にその演奏と解釈を高く評価されました。1965年に亡くなったイギリスのピアニスト マイラ・ヘス（1890～1965）の後を継ぐ《ピアノの女王》という賞賛を音楽批評家たちから与えられました。
手が小さく8度しか届かなかったけれど、バッハやモーツァルトをはじめレパートリーは広く、特にグラナドスやアルベニスなどのスペインのピアノ曲に本領を発揮しました。1959年よりマーシャル音楽院長としても後進の教育に尽力しました。
本「2台のピアノのための協奏曲（ピアノ協奏曲第10番）」変ホ長調は、モーツァルトの「ピアノ協奏曲」の通し番号で「第10番」（10曲目）にあたります。以前は1779年に作曲されたとされる本「協奏曲」は、近年の研究によって、ザルツブルグ以外の地での宮廷音楽家の地位を得るために母親とマンハイム・パリへ就職先探しの旅行に出発する以前の1775～77年にかけて、ザルツブルクで作曲されたと考えられています。
1776年に書かれた「3台のピアノのための協奏曲（第7番）」K.242（ピアノ協奏曲第7番）」と姉妹作であり、「第7番」は、ロード・ローン伯爵夫人アントニアとその2人の娘のために書かれていて、本「10番」も何らかの委嘱作品であると考えられますが、モーツァルトの姉 マリア・アンナ・モーツァルト（1751年7月30日 ザルツブルク - 1829年10月29日）：愛称ナンネルと一緒に演奏するために書かれたという説もあります。
1781年11月23日のウィーンでのアウエルンハンマー家での予約演奏会で、モーツァルトは弟子のヨーゼファ・バルバラ・アウエルンハンマーと共演しています。また、翌1782年5月26日、アウガルテンでの公開演奏会でもヨゼフィーネ嬢と共演しています。
今日ご紹介するモーツアルトの「2台のピアノのための協奏曲」変ホ長調 K.365 は、全3楽章からなり、楽曲構成は以下の通りです。
・第1楽章：Allegro（アレグロ）快活に速く
変ホ長調 4/4拍子 ソナタ形式
・第2楽章：Andante（アンダンテ）歩くような速さで
変ロ長調 3/4拍子 三部形式
・第3楽章：Rondo: Allegro（ロンド、アレグロ）
回旋曲 快活に速く
変ホ長調 2/4拍子 ロンド形式
アリシア・デ・ラローチャ
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□１□（演奏時間：約24分）
■１同上演奏■「2台のピアノのための協奏曲」変ホ長調 K.365（316a）□▶ Alicia de Larrocha / André Previn - Mozart Concerto for two pianos, K.365 - YouTube
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□参考□（演奏時間：約23分）
■参考A■「2台のピアノのための協奏曲」変ホ長調 K.365（316a）□ ▶ Mozart. Concerto in E flat for two Pianos, K 365 - Martha Argerich & Alexandre Rabinovitch - YouTube
■2019/05/23 22:56 ーーーーーーーーーーーーーーーー
□参考動画□（演奏時間：約28分+アンコール）
■2019年5月23日 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー