ブラームス  「7つの幻想曲」 作品116 | クラシックばっか 時空間

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 今日 1月30日は、ブラームスの「7つの幻想曲」作品116 の第1曲~第3曲(第1集)が初演された日である。 

 

 

■2019/03/15 1:11  ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

■エミール・ギレリス(Pf)  ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 ヨハネス・ブラームス(1833~1897)が晩年の1892年に完成させた「ピアノ曲集」は、全4作品(作品116~119)あり、本曲「7つの幻想曲」作品116 は、その一連の「ピアノ曲集」の最初の作品であり、「幻想曲集」とも呼ばれる。

 

1879年に作曲した「2つのラプソディ(狂詩曲)」以来、12年ぶりのピアノ独奏作品である。

 

 

 本曲は、1892年の夏に完成された(7曲のうちのいくつかは1891年に既に書き上げられたとされる)が、作曲当時、ピアノの弟子エリーザべト・フォン・ヘルツォーゲンベルク夫人や6月に姉のエリーゼを亡くすなど、友人や身内の死に衝撃を受けたブラームスの暗く沈んだ気分が投影され、晩年における孤独と諦念の心境を描き出した作品の世界を形成しているとされる。

 

なお、本作品のタイトル「幻想曲」は特にこれといった意味は持たず、各曲はほとんどが自由な3部形式で簡潔に書かれているのも特徴である。 

 

 

  初演は、全7曲のうちの第1曲~第3曲(第1集)が1893年の今日、1月30日にウィーンでオーストリアのピアニストで作曲家のイグナーツ・ブリュル(1846~1907)により行われた。

 

第2集(第4曲~第7曲)の第4曲と第5曲の初演は不明であるが、第6曲は1893年3月15日にロンドンでイローナ・アイベンシュッツ、第7曲は1893年2月18日にウィーンでベルンハルト・シュターフェンハーゲンによってそれぞれ行われている。

 

 

 今日ご紹介する「7つの幻想曲」(「幻想曲集」)作品116 は、全7曲から構成され、3つの奇想曲(カプリッチョ)と、4つの間奏曲(インターメッツォ)からなる。

・第1曲:奇想曲  ニ短調
    (プレスト エネルジコ)
                  精力的に、力強く
・第2曲:間奏曲  イ短調
    (アンダンテ)
・第3曲:奇想曲  ト短調
    (アレグロ パッショナート)
                    情熱的に
・第4曲:間奏曲 ホ短調
    (アダージョ)
・第5曲:間奏曲  ホ短調
    (アンダンテ   コン グラツィア
    エド インティミッシモ センティメント)
            気品を持って
   そして  非常に親密に  感情を込めて

・第6曲:間奏曲  ホ短調
    (アンダンテ テネラメンテ)
                      柔らかく
・第7曲:奇想曲  ニ短調
    (アレグロ アジタート)
                    興奮して


  ↓ リンク(URL)をクリックしてお聴きください。↓

□動画1□(演奏時間:約25分)
■動画1■ 「7つの幻想曲」作品116 □ ▶ Emil Gilels - Brahms - Fantasias, Op 116 - YouTube


□動画2□(演奏時間:約23分)
■動画2■ 「7つの幻想曲」作品116 □ ▶ Ruvim Ostrovsky - Johannes Brahms, Fantasies, Op. 116 (1-7) - YouTube


□動画3□(演奏時間:約23分)
■動画3■ 「7つの幻想曲」作品116 □ ▶ Johannes Brahms, Fantasies op.116 - Sofja Gülbadamova (piano) - YouTube