イェンゼン   「さすらいの絵」 作品17より | クラシックばっか 時空間

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 今日 1月12日は、ドイツの作曲家アドルフ・イェンゼン(1837~1879)の誕生日である。

 アドルフ・イェンゼンは、1837年にケーニヒスベルクに生まれた作曲家であり、ピアニスト、音楽教育者でもあった。

  少年時代は独学で音楽を学んだが、1852年にベルリンで、ルイス・エーレルトとフリードリヒ・ヴィルヘルム・マールプルクに師事し、フランツ・リスト(1811~1886)にも指導を受ける。その後、1865年にロシアで音楽教師となり、ポーランドのポズナニの楽長を経て、ケーニヒスベルクに戻った。

  1866~68年にカール・タウジヒ音楽院でピアノ教師を務め、その後はドレスデンへ、1870年にはグラーツへ移り住み、晩年は、保養地バーデン=バーデンで過ごした。同地では、友人ヨハネス・ブラームス(1833~1897)と定期的に交友関係を暖めている。

 作品には、1曲の歌劇や数曲のカンタータもあるが、ローベルト・シューマンに傾倒し、その作風を受け継いだ詩情豊かな感性であふれているピアノ小品や、歌曲を数多く残している。作品には、サロン的な傾向のものもある。しかし、現在も十分な再評価が進んでいるとは言い難い。

 今日ご紹介する「さすらいの絵」(Wanderbilder)作品17 は、1964年に作曲され、題名を持った全12曲のピアノ小品より構成される。お聴き頂くのは、第7曲、第8曲、そして最後の第12曲である。

1.Morgen gruss(朝のあいさつ)
2.Froher Wanderer(楽しい歩行者)
3.Die Mühle(水車)
4.Kreuz am Wege(途中の交差点)
5.Fernsicht(遠くの景色)
6.Festlichkeit im Dorfe(村の祭り)
7.Nachmittags-Stille(夜の静けさ)
8.Wald kapelle(森の礼拝堂)

9.Heim ziehende Schnitter(刈り取りが描かれた家)
10.Im Wirthshaus(宿にて)
11.Irrlichter(鬼火)
12.Nacht gesang(夜の歌)


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□□(連続再生)(演奏時間:計約8分)
■■ 「さすらいの絵」作品17 □ ▶ Adolf Jensen: Wanderbilder Op. 17 No. 7 - Nachmittags-Still - YouTube