今日 8月7日は、ブルックナーの「弦楽四重奏曲」ハ短調 WAB.111 の完成日である。
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■フィラルモニカ弦楽四重奏団(ロシア)
■2019/03/26 2:47 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アントン・ブルックナー(1824~1896) は、ザンクト・フローリアン修道院、及びリンツ大聖堂のオルガニスト、ウィーンの宮廷オルガニストを歴任。
そして、熱烈なワーグナーの崇拝者(ワグネリアン)となり、巨大な管弦楽編成による交響曲を次々と書いた作曲家として、また教会音楽や世俗合唱曲を多数作曲していることでも知られる。
作品には、その他にオルガン、ピアノのための作品、また数は少ないが室内楽曲などの作品も残している。ブルックナーの室内楽曲では特に「弦楽五重奏曲」ヘ長調(1878~79年)が知られる。
1856年4月にリンツ教会大聖堂のオルガニストとなったブルックナーは、ウィーンの音楽理論家ジーモン・ゼヒターに和声学や対位法などの理論を学び、61年3月26日に終了証明書を発行され、修行を終える。
さらに同年の1961年12月より、自分よりも10歳年下のリンツの歌劇場の首席楽長で指揮者のオットー・キツラー(1843~1915)に楽式論や管弦楽法等を3年間に渡って学ぶ。
この時期に習作として、まず1962年の6月までに 二声と三声の歌曲形式の練習曲、主題と変奏、ロンド、ソナタ形式の練習がおこなわれ「ピアノソナタ」ト短調の第1楽章が作曲された。
その後、同年(1962年)の今日(8月7日)、「弦楽四重奏曲」ハ短調 WAB.111 が完成した。
約1週間後の15日には、「弦楽四重奏曲」ハ短調の最終楽章の代替え楽章としての「ロンド」が完成。
キツラーがブルックナーに課題を与え、その課題曲を作曲するというレッスン方式で、通称「キツラー練習帳」には、レッスンの進行状況(内容)が具体的に書かれているといわれる。
そして、行進曲や序曲を経て、最終段階では、3つの「管弦楽曲」や「交響曲」まで作曲している。
今日ご紹介する「弦楽四重奏曲」ハ短調 WAB.111 は、4楽章からなり、構成は以下の通りである。(なお、WAB.番号は、レナーテ・グラスベルガーによる「アントン・ブルックナー作品目録」の整理番号である。)
・第1楽章:アレグロ モデラート ハ短調 4/4拍子 ソナタ形式
・第2楽章:アンダンテ 変イ長調 3/4拍子 三部形式
・第3楽章:スケルツォ プレスト(極めて速く)ト短調 3/4拍子
・第4楽章:ロンド シュネル(速く)3/4拍子 ロンド形式
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■第4楽章:ロンド
■2019/03/26 2:55 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(演奏時間:約24分)
■■ 「弦楽四重奏曲」ハ短調 WAB.111 □ ▶ Bruckner String Quartet in C minor WAB 111 - YouTube
□動画□(演奏時間:約25分)
■動画■ 「弦楽四重奏曲」ハ短調 WAB.111 □ ▶ Bruckner. String Quartet. Premiere by"Filarmonica"-quartet - YouTube