ベートーヴェン 「弦楽四重奏曲第1番」 ヘ長調 作品18-1 | クラシックばっか 時空間

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 今日 6月25日は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)の「弦楽四重奏曲第1番」ヘ長調 作品18-1 が完成された日である。                     

 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全部で16曲あるが、ベートーヴェンの生涯の広範囲に渡って書かれたピアノソナタと異なり、初期・中期・後期のおおよそ3つの時期に集中して作曲されている。

 本「弦楽四重奏曲」は、ベートーヴェンによって1798~1800年にかけて作曲され、1801年に出版された初期のものであり、全6曲の「弦楽四重奏曲」をまとめて 作品18として出版された。本曲は「第1番」とされているが、6曲の完成した順番では、2番目にあたる。出版の際、友人のヴァイオリニスト、シュパンツィッヒ(シュパンツィク)(1776~1830)の勧めによりこの「ヘ長調」を「第1番」に持ってきたと言われている。

 ウィーンに出てきたベートーヴェンの最初の後援者となったチェコの貴族であるフランツ・ヨーゼフ・フォン・ロプコヴィツ伯(1772~1816)に献呈されている。(交響曲の第3番、第5番、第6番なども含めた多くの作品が)ベートーヴェンの他にも、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)が、通称『ロプコヴィツ四重奏曲』と呼ばれる「弦楽四重奏曲第81番」、及び「第82番」を献呈している。

 今日ご紹介する「弦楽四重奏曲第1番」ヘ長調 は、4つの楽章からなり、楽曲構成は以下の通りである。なお、第2楽章は、「ロメオとジュリエットの中の墓場の場面を思い描いて作曲した」という逸話が伝えられている。

・第1楽章: Allegro con brio  (アレグロ コン ブリオ)
       ヘ長調 3/4拍子 ソナタ形式
・第2楽章: Adagio affettuoso ed appassionato
         (アダージョ アフェットゥオーソ エド アパッシオナート)
         (ゆるやかに 愛情を込めて優しく そして 熱情的に、感情豊かに)
              ニ短調 9/8拍子 ソナタ形式
・第3楽章: Scherzo,Allegro molto(スケルツォ,アレグロ モルト)
       ヘ長調 3/4拍子 三部形式
・第4楽章: Finale,Allegro(フィナーレ,アレグロ)
       ヘ長調 2/4拍子 ロンド・ソナタ形式


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                        (演奏時間:約30分)
■動画■ 「弦楽四重奏曲第1番」ヘ長調 作品18-1 □ Beethoven Quartet op 18 no 1 - YouTube


□参考動画□(演奏時間:約28分)
■参考動画■ 「弦楽四重奏曲第1番」ヘ長調 作品18-1 □ Beethoven String Quartet No. 1 in F Major, Op. 18, No. 1 - Afiara String Quartet (Live) - YouTube


□参考□(演奏時間:約28分)
■参考■ 「弦楽四重奏曲第1番」ヘ長調 作品18-1 □ Beethoven - String Quartet No.1 in F major, Op.18 - Végh Quartet - 1952 - YouTube