ベートーヴェン 「ピアノソナタ 第23番」ヘ短調 作品57《熱情》 | クラシックばっか 時空間

クラシックばっか 時空間

作曲者や指揮者、演奏家などに因んだ記事を紹介しています。 日常生活で気づいた場面を写真にしています。

 

 今日 3月20日は、スヴャトスラフ・リヒテルの誕生日である。

 スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル(1915~1997)は、ソビエト連邦共和国(現在のロシア)の20世紀最大のピアニストである。

 

 

 

■スビャトスラフ・リヒテル(Pf) ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

■2019/03/19 22:07  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 ウクライナ西部のヴォルィーニ地方に位置する都市ジトームィルで、ドイツ人ピアニストの父と音楽家の母親の間に生まれた。

 

幼い頃、家族でウクライナ南部の黒海に面した港湾都市オデッサに移住した。父親は同地の音楽学校で教師を務めていたが、息子を音楽家にしようという気はなく、一応音楽の手ほどきをした程度であった。

 リヒテルはほとんど独学でピアノを始め、1931年(16歳の時)、オデッサ歌劇場の伴奏ピアニストに採用された。

 

1934年(19歳の時)にショパン・プログラム(ショパンだけの演目)による初リサイタルを開き、成功を収めたあと、37年にモスクワ音楽院に入学し、ゲンリフ・ネイガウスに師事した。

 

彼はその時点ですでに完成されたピアニストだったといわれている。ネイガウスはリヒテルを天才であるといい、「何も教えることはなかった」という言葉を残しているが、リヒテルの時折りみせる荒削りの演奏をあえて直そうとはしなかった。

 

 同門のエミール・ギレリスは1歳年下であるが、モスクワ音楽院では2年先輩にあたる。

 1943年1月18日、プロコフィエフの「ピアノソナタ第7番」の初演でモスクワにデビューし、45年(30歳)には全ソビエト音楽コンクールピアノ部門で優勝。

 

50年から東欧諸国で、さらに60年にはアメリカに演奏旅行を行い、一躍世界的に知られるようになった。
  1970年に初来日している。

 

 

 今日ご紹介する ベートーヴェンの「ピアノソナタ第23番」ヘ短調 作品57《熱情》は、ベートーヴェンの三大ピアノソナタの1つに数えられ、ベートーヴェン中期の最高傑作のひとつである。

  本曲は、3つの楽章からなり、構成は以下の通りである。(第2楽章と第3楽章は続けて演奏される。)

・第1楽章:アレグロ アッサイ(非常に)ヘ短調 12/8拍子
       ソナタ形式
・第2楽章:アンダンテ コン モート ー アタッカ(休まずに)
              変ニ長調  2/4拍子  変奏曲形式
・第3楽章:アレグロ マ ノン トロッポ(しかし、速すぎない程度
         に快速に) ープレスト  ヘ短調  2/4拍子
              ソナタ形式


    ↓ リンク(URL)をクリックしてお聴きください。↓

 

 

■スビャトスラフ・リヒテル(Pf) ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

■2019/03/19 22:07  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

                       (演奏時間:約24分)
■■ 「ピアノソナタ 第23番」ヘ短調 作品57《熱情》□ Sviatoslav Richter plays Beethoven - Sonata no.23 in F minor, "Appassionata", op.57 - YouTube


□参考□(演奏時間:約25分)
■■ 「ピアノソナタ 第23番」ヘ短調 作品57《熱情》□ Sviatoslav Richter in Prague, 1959 - Beethoven Appassionata - YouTube

 

 

■他のベートーヴェンのピアノソナタ → こちらから