今日 10月18日は、シャルル・グノーの命日である。
シャルル・フランソワ・グノー(1818~1893)は、フランスの作曲家である。
■バイエルン放送交響楽団 指揮:コリン・デービス ーーー
■2019/03/19 0:23 ーーーーーーーーーーーーーーー
歌劇『ファウスト』は、ジュール・バルビエとミッシェル・カレの台本により、シャルル・グノーが作曲した全5幕のオペラであり、ドイツの文豪ゲーテの戯曲『ファウスト』第1部を題材にしている。
歌劇『ファウスト』(16世紀のドイツが舞台)のあらすじは、以下の通りである。
老博士ファウストは、人生と神の意義を極めようと学問に一生を捧げてきたが、それらのすべてが徒労に終わったことに絶望し、服毒自殺を図ろうとする。
しかし、その時現れた悪魔メフィストフェレスに美しい容姿の町娘マルガレーテ(マルグリット、マルガレート)の幻影を見せられ、死後の魂を売り渡す契約をし、代償に青春を手に入れる。
町の広場でマルガレーテと出会い一目で激しい恋におちたファウストは、メフィストフェレスの手助けで、マルガレーテの家で、マルガレーテとの愛をはぐくむ。
1年後、マルガレーテが、自分の部屋に閉じこもって泣いている。彼を愛したのに、もてあそばれたあげくに捨てられ、ファウストの子まで身ごもっていたのだ。
人々に嘲(あざけ)りを受けながらも教会へ行き、皆から離れてそっと祈るマルガレーテの耳に、「地獄へ堕ちよ。」と叫ぶメフィストフェレスの叫びが聞こえ、恐ろしさのあまり彼女は気を失ってしまう。
一方、戦場から帰ってきたマルガレーテの兄ヴァランタンは、妹の行状を知り激しく怒る。そしてファウストに決闘を挑むが、悪魔の力を借りたファウストに返り討ちにされ、妹を罵(ののし)りながら死んでいく。(4幕 第3場)
メフィストフェレスに連れられてワルプルギスの夜に開かれる魔女たちの饗宴にやってきていたファウストは、歴代の美女たちが織りなす官能的な幻影(ダンス)に魅了される。
しかし、マルガレーテの幻を見て彼女の危機を感じた彼は、堕落を勧めるメフィストフェレスを振り切って、彼女のもとへ急ぐ。(5幕 第1場)
生まれた子供を殺した罪で、投獄されている彼女を救い出そうと、メフィストフェレスを従えて牢獄へ忍び込が、すでに正気を失った彼女は、ファウストとの出会いや、楽しかった日々を回想するのみで、逃げようとしない。
しかし、悪魔メフィストフェレスが姿を現すと、最後の力を振り絞って悪魔を罵(ののし)り、神の救いを求めて息絶える。「裁かれた!」と勝利を確信して叫ぶメフィストフェレス。
しかし、そのとき、天上から「救われたのだ。」という声が響き、美しい天使たちの合唱の中、マルガレーテの魂は天国へ召されていくのだった。
初演は1859年の3月19日に、パリのリリック座で行われた。当初は好評を博すことが出来ず失敗したが、この初演を見たベルリオーズは、「この作品が近い将来に必ず大成功する日が来るに違いない」と好意的に評価した。
そして事実、上演されるたびに人気が高まっていき、ドイツやイタリアでも好評を博し、徐々に成功を収めていった。
1868年のオペラ座での上演に際し、台詞を朗唱(レチタティーヴォ)に変更するとともに、現在広く知られている「バレエ音楽」を、フランスの当時のグランド・オペラの慣例に従って第5幕のワルプルギスの場面に挿入し、追加した。全7曲で構成され、各曲は切れ目なしに演奏される。
第1曲 ヌビアの踊り Allegretto (Tempo di Valse)
第2曲 クレオパトラと黄金の杯 Adagio
第3曲 ヌビア奴隷の踊り(アンティークダンス) Allegretto
第4曲 クレオパトラとその奴隷たちの踊り Moderato maestoso
第5曲 トロイの娘の踊り Moderato con moto
第6曲 鏡の踊り Allegretto
第7曲 フリネの踊り Allegro vivo
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(全7曲 演奏時間:約19分)
■■ 歌劇『ファウスト』第5幕より,「バレエ音楽」(全7曲) □ Charles Gounod : Faust Ballet Music - Les Nubiennes ( Valse / Walzer ) - Neville Marriner - YouTube
■参考 「バレー音楽」の場面 (5幕 第1場)(約10分)
■■(参考)歌劇『ファウスト』第5幕より,「バレエ音楽」□ Gounod's FAUST - Ballets - YouTube
(シャルル・グノーについての参照記事)
■ 6月17日の記事 ・「アヴェ・マリア」