サン=サーンス 組曲 『動物の謝肉祭』 | クラシックばっか 時空間

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 今日 10月9日は、サン=サーンスの誕生日である。

 

 シャルル・カミーユ・サン=サーンス(1835~1921)は、フランスの作曲家であり、ピアニストであり、オルガニストでもあった。

  音楽家として活躍したほか、少年のころからさまざまな分野に興味を示し、その才能を発揮した。

 

一流のレベルとして知られるのは詩、天文学、数学、絵画などである。特に詩人としての活動は多岐にわたり、自作の詩による声楽作品も少なからず存在する。

 

園芸(バラ)の品種改良にも取り組んでいる。

 今日ご紹介する 『動物の謝肉祭』は、全部で14曲からなる組曲であり、本来は室内楽編成用として1886年にチェリスト シャルル・ルブークの催すプライヴェートな夜会のために作曲された。初演は同年の3月9日、オーストリアのクルディムにて、サン=サーンスとルイ・ディエメの2台のピアノ、シャルル・ルブークのチェロ、ポール・タファネルのフルートなどにより非公開で行われた。

 

その後、年内に2度ほど非公開で演奏されたが、他の作曲家の楽曲をパロディにして風刺的に用いていることやプライヴェートな演奏目的で作曲された いきさつなどの理由から、それ以降サン=サーンスは自身が死去するまで本作の出版・演奏を禁じた。

 

ただし純然とした彼のオリジナルである「白鳥」だけは生前に出版している。

 公開初演はサンサーンスの死後、1922年2月25日、ガブリエル・ピエルネ指揮 コンセール・コロンヌ管弦楽団(オーケストラ)によって行われた。この演奏以降、本作は管弦楽曲として世に知られるようになった。

第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 Andante maestoso - Allegro non troppo      - piu allegro 4/4拍子 ハ長調  - イ短調

 

第2曲「雌鶏と雄鶏」  Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調

第3曲「騾馬」  presto furioso 4/4拍子 ハ短調
第4曲「亀」   Andante maestoso 4/4拍子 変ロ長調
第5曲「象」   Allegretto pomposo 3/8拍子 変ホ長調

 

第6曲「カンガルー」   Moderato 4/4拍子、3/4拍子 ハ短調
第7曲「水族館」   Andantino 4/4拍子 イ短調
第8曲「耳の長い登場人物」   Tempo ad lib 3/4拍子 ハ長調
第9曲「森の奥のカッコウ」   Andante 3/4拍子 ホ長調
第10曲「大きな鳥籠」   Moderato grazioso 3/4拍子 ヘ長調

 

第11曲「ピアニスト」   Allegro moderato 4/4拍子 ハ長調 -
       変ニ長調 - ニ長調 - 変ホ長調 - ハ長調
第12曲「化石」  Allegro ridicolo 2/2拍子 ト短調
第13曲「白鳥」  Andantino grazioso 6/4拍子 ト長調
第14曲「終曲」 (Finale)  Molto allegro 4/4拍子 ハ長調
   

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※ やや音量大です。注意!

■第4曲「亀」は、どこかで聴いたことのあるメロディーですよ。

20190225

               

        (演奏時間:約21分)
■■ 組曲『動物の謝肉祭』□ Géza Anda & Bela Siki play Saint-Saëns "The Carnival of the animals" - YouTube

□(参考動画) 楽器の編成と2台のピアノが使われている様子が分かる。 (演奏時間:約27分)
■■ 組曲『動物の謝肉祭』(参考) □ Camille Saint-Saëns - The Carnival Of Animals - Complete & LiVe - YouTube