ホアキン・ニン(イ・カステリャノス)(1879~1949)は、キューバ生まれのピアニストであり、作曲家である。しかし、当時キューバはスペイン領であり、早い時期にスペインのバルセロナへ移ったため、スペイン人とも見なされ、スペインの作曲家・ピアニストともいわれる。
実際、バルセロナでビデイエリャにピアノを習い始めている。その後パリのスコラ・カントルム(1894年にヴァンサン・ダンディがパリ音楽院に対抗して設立した音楽学校)でモシュコフスキやヴァンサン・ダンディに師事し、1906~08年に母校スコラ・カントルムで教授を務めている。一時期ベルリンに移ったが、1939年までパリに住み、ヨーロッパ各地に演奏旅行を行い、好評を博した。
彼は、特に古典派以前のスペインのクラヴィア音楽の演奏家・紹介者として活躍し、民謡を歌曲風に編曲したりした。いわば学問的な研究者として名高い。第二次世界大戦中に故国キューバへ帰っている。作品としては、バレー音楽、室内楽曲、ピアノ曲などがある。
なお、二男のホアキン・ニン=クルメル(1908~2004)も作曲家である。
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1.「イベリア狂詩曲」 ニン(イ・カステリャノス)作曲
(演奏時間:約7分)
■■ 「イベリア狂詩曲」(演奏時間:約7分) □ Eugene Gratovich plays the music of Joaquin Nin - YouTube
2.「ミランの主題による6つの変奏曲」 ホアキン・ニン=クルメル(子)作曲 (ギター曲 演奏時間:約6分)
■■ 「ミランの主題による6つの変奏曲」(演奏時間:約6分) □ Nin-Culmell Variations on Milán: Brouwer - YouTube