今日、5月11日は、マックス・レーガーの命日です。
ヨハン・バプティスト・ヨーゼフ・マクシミリアン・レーガー(1873~1916)は、ドイツの作曲家であり、オルガン奏者・ピアニスト・指揮者・音楽教師でもありました。
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■「BACH主題による幻想曲とフーガ」Op.46
■2019/05/11 20:47 ーーーーーーーーーーーーーーーー
元々は父の後を継いで教師になることを目指していましたが,13才の時,バイロイトで『パルシファル』を聴いて作曲家になることを決意します。1890年4月から1893年に掛けてウィエスバーデンで音楽理論家ヒューゴ・リーマン(Hugo Riemann)へ師事して研鑽を積みました。
しかし、徴兵されて従軍してから、過度の喫煙や飲酒を嗜むようになり、1898年に除隊して実家に戻ったときには心身ともに虚脱状態に陥っていたといいます。
その後しばらくして、家族とミュンヘンへ移住しましたが、その頃までには、彼の創作力は目に見えて上向きになり、ミュンヘン時代のレーガーは、作曲家としても、また演奏会ピアニストとしてもきわめて積極的に活動するようになりました。
1907年にはライプツィヒ音楽院オルガン科教授へ就任。1911年にはザクセン=マイニンゲンの宮廷管弦楽団の音楽監督に就任し、その後1915年にはイェナへ移住、作曲活動に専念しました。
しかし、極度の肥満や暴飲暴食、ニコチン中毒に過労も重なり、心筋梗塞のために満43歳で急死しました。
レーガーはとりわけオルガン曲によって知られていますが、彼の作品は、歌劇と交響曲をのぞいた、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、リート、合唱曲のすべてのジャンルにわたって書かれています。
レーガーは非常に多産な作曲家であるにもかかわらず、その作品は今日ほとんど無名ですが、フーガや変奏曲形式で作曲されている作品は多く、オルガン曲「BACH主題による幻想曲とフーガ」は、バッハの動機に基づく作品としても知名度は高いとされます。
管弦楽のための「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」も比較的知られていると思います。
(※ご存じだと思いますが、参考までに:)
バッハ(BACH) は、ドイツ語で「小川」を意味する言葉ですが、実はその名前のアルファベット ( BーAーCーH )は、すべて音名(シ♭ーラードーシ)で表されています。この4つの音名を一つのメロディーテーマ(主題)としたので、B-A-C-H の主題(テーマ)による 幻想曲とフーガなのです。
レーガーの他にも、ピアノの魔術師フランツ・リストが同名の曲をやはりオルガン曲として作っています。
本ブログでは、まだリストのオルガン曲を紹介していません。 <(_ _)>
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■「BACH主題による幻想曲とフーガ」Op.46 ◆ Max Reger - Fantasie und Fuge über B-A-C-H, Op. 46 - YouTube