パチプロが凄いのではなく、
パチンコ屋さんが勝てる釘調整の台を用意してくれることが凄いことなんです。
Pがパチンコで勝てるようになった頃、
どこのパチンコ屋さんでも勝てると勘違いしていました。
その時期、どうしようもない事情により、他県に住む事になりました。
右も左もわからない地域で、
移動手段も徒歩。
しかし、Pは痛い勘違いヤローで、
楽勝、楽勝~と思っていました・・・
当時は、ガラケーでインターネットにもつながらない。
徒歩とバスと電車での移動。
パチンコ屋さんも街で見かける看板が頼りといった不安要素満点の状況。
でも、痛い勘違いヤローは、楽勝、楽勝~と思っていました・・・
街で見かけた看板のパチンコ屋さんに、
痛い勘違いヤローが間抜けな顔をさらして入っていきます。
無計画に、いろんなパチンコ屋さんに入っていきます。
勝ったり負けたりを繰り返しながら2週間たったころ、
収支がヤバい事に気づきます。
パチンコで一か月でも負け収支なら引退と決めていたので、
パチプロ引退が頭をよぎりました・・・
そして、パチンコ屋さん探しの途中で見かける、
工場や工事現場の風景が頭に残っていきます。
この時初めてパチンコでの勝ち方を真剣に考えました。
それまでは、回る台を長時間打てばいいだけと大雑把に考えていました。
自分が勝てていたのは、自分が住んでいた地域のパチンコ環境が良かっただけだと気付きました。
しかし、この地域でしばらく勝っていかなければいけません。
この地域で生活していかなければいけません。
もう軽い気持ちで試し打ちもできる余裕もありません。
追い込まれたPは、ネットカフェに行き、近くのパチンコ屋さん全てに、
メール会員登録をしました。
そして、ネットカフェで知ったパチンコ屋さんの住所をもとに、下見をしていきました。
試し打ちをしないで、真剣に釘を見るだけの下見です。
下見をしていると、数店の勝てそうなお店を見つける事が出来ました。
その中でも、勝てる金額ではなく、勝ちやすいであろうお店に的を絞りることに。
そのお店は、43個交換で白海(1/89.9の甘デジ海)がメインで置いてあるお店です。
ヘソサイズは親指サイズが数台あり、常連で賑わっている状況。
背に腹は代えられない状況でしたが、遠慮がちな性格のPは、
あえて開店20分後に入場する事に決めました。
常連のヌシのような人がいる事も下見でわかっていたことも原因です。
初日、白海で試し打ちを開始すると、
すぐに常連のヌシのような人からチェックが入ります。
ヌシ『兄ちゃん、どっからきてんの?』
P 『OOO付近です~』 (地域名すらわからず駅名を答える 汗・・・)
ヌシ『OOOやったらあの辺かいな?』
P 『ハハ~そうです~』 (話合わせるのに 汗・・・まったくわからん)
ヌシの探り会話を何とかしのぎ、数日顔を合わせないといけない人なので、
コーヒーを貢ぎ、どうでもいい台の波の会話にも付きあう。
ヌシの機嫌を最優先に考える。
その甲斐あって、何のトラブルもなく、
10日間ほどその店に通いつめ、収支もプラス域が狙える状況になっていった。
しかし月末の31日。
月収支はマイナス4万3000円。
この負債を巻くれなかったらパチプロ引退。
パチプロ引退をかけた日の心境は、不思議と穏やかでした。
43個交換の白海設置店に向かう電車の中で思ったことは、
精一杯自分なりにやった。引退になってもイイじゃないか。
この日はもちろん開店と同時に入店。
ヌシに軽く挨拶を済ませ、一番回るであろう白海に着席。
27.5/Kの白海。
展開を祈るというより、なるようになれ、と思っていた。
しかし、幸先よく投資2000円で食いつく。
しかも7連ちゃん。
すこし安堵する。
この店に通いだして一番いい展開が続く。
安堵する。
(ヌシからチャチャが入る 波理論 )
夕方には負けが無い状況なる。
安堵する。
(ヌシから強烈なチャチャが入る 波理論 )
20時に最高大当り回数に並ぶ。
安堵
(ヌシからの冷たい視線が入る 敵意 )
22時、大当り回数94回
電車の時間ヤバいと気づき流す。
(ヌシが止めた台移動し打ちだす 波理論は何処へやら・・ )
帰りの電車に揺られながら、自分をほめてやった。
そして反省した。
ここまで追い詰められないとわからなかった自分の勘違いぶりを猛烈に反省した。
結果は、今でもPがパチプロをしているという事。
後日談、
翌日、白海の大当り回数97回になっていた。
それから43個交換のお店には2、3回いった。
しかし、白海は打てる釘ではなくなっていった。
ヌシは、波理論を信じて白海で頑張っていた。
数か月後、白海が撤去されたことを知って少しさびしくなった。