悲しみにある者

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愛する者の死は、突然、訪れる。



長年連れ添った夫、ジョン・ダンの突然の死。

生死の淵を彷徨う、一人娘、クィンターナ。



本書は、一人の女性作家が、夫を亡くした後の

一年間と一日を描くノンフィクションである。

近しいひと、愛するひとを永遠に失った悲しみと、

そこから立ち直ろうとする努力についての

心の物語である。



ジョーン・ディディオンは、夫を亡くした後の

一日一日を、時に率直に心情を吐露し、

時に冷静に自己と周囲とを観察する。

フラッシュバックのように回想が挿入されるかと思えば、

文献渉猟の成果が生のまま紹介され、

脳裡に甦るさまざまな詩や小説や映画に

慰められるかと思えばクィンターナを巡っての

医師との攻防がシニカルに描かれる。



いずれ誰かを失うことの意味、他者の死を悼むことの

意味を深く問いかける本書は、

ディディオンの筆力にテーマの普遍性も相俟って、

2005年度の全米図書賞も受賞し、

全米大ベストセラーになった珠玉のノンフィクションである。













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