1月21日12時から7名様「サドチョウユウカイ様」よりご予約いただきました。
──厨房では腕利きの料理長が頭を抱えていた。
お客様に美味しいお食事を提供し、満足していただくのが彼の仕事である。
本日のお客様は「佐渡鳥遊会さま」
おそらく鳥を愛し鳥と遊ぶお客様の宴会なのであろう。
迂闊に鶏肉料理を出してしまえばお客様の気分を損ねかねない。
──冷蔵庫には前日大量に仕入れた最高級の鶏肉が鎮座している。
絶対の自信のある調理法で提供する予定であった。
しかし迂闊に鶏肉料理を出してしまえば、鳥と遊ぶ事が好きなお客様を不愉快な気持ちにさせてしまうかもしれない。
最悪、暴動!?。
長考の末、彼は決断した。
「鶏肉、ヤメ」
正しい判断であったと思う。
「長年佐渡で働いていますが鳥と遊ぶ会があったなんて知りませんでした。」
そう語ってくれたのは地元の日本料理店で働くウェイターのAさん(42)
異変に気付いたのはお客様をご案内し料理を出したた直後の事。
「料理長も気づいていたのでしょう。いつも必ずメニューにある鶏肉料理が一品も無かったんですね!」
「お客様のポケットが異様に膨らんでいるのと、時折聞こえるカチカチという音を聞き確信しましたよ。」
「ポケットの中は──チラッと見えたのですが双眼鏡?の様なものでした。」
「カチカチという音は──数を数えるカウンター?ですか?」
「本当に鳥が好きなお客様達なんだな、と思いましたね。」
当日の異様な光景を思い出しながら更に続けてAさんは語る───
「でも変なんです。配膳用に用意したテーブルの上には釣りの道具が大量に並べてあって、お客様全員がそれを眺めてニヤニヤしてらっしゃったんです。」
「鳥と遊ぶって鳥を釣る事なのかな?と思いました。」
「双眼鏡で数を確認してから釣るんでしょうか?私にはちょっと難解すぎて理解できませんでしたね。」
という事が裏であったとかなかったとか。
※フィクションです
※※鶏肉料理が一品も無かったのは事実
激闘から一夜明け、久しぶりの新年会で盛り上がる!
お料理もおいしく、とても空腹だったにも関わらず満腹になった管理人。
アルコールが欲しかったのだが、今回車で参戦、その後汽船乗り場まで行かなければならなかったので自粛。
腹も満足した所で不要な釣り具を持ち寄ってお楽しみの交換会!
管理人はブラックダイヤモンドと闘えるルアーを始め、餌木、小物をゲット。
楽しい時間はあっという間。
名残惜しみながら解散。
久しぶりに釣友達と過ごした充実した2日間であった。
また来るねぃ!
了。