土曜日。
終業ベルが鳴り響くと同時に、車に乗り込み帰宅。
自宅に到着し、熱いシャワーを浴びて支度を整え、妻と愛猫の抑制を振り切って家を飛び出す。
行かニャイデ!
今回のターゲットはメバル。
前情報では佐度なのにアジもメバルもサッパリだとか?
ウデが悪いんじゃないか?
アジングも視野に入れてパッキングしていたのだが、急遽遠投可能なメバリングに特化したタックルをライフルケースに入れ替える。
週末の最終便。新潟港の汽船乗り場は長蛇の列
コロナが収束したとはいえ、安心はできない。
インフルエンザも怖い。
マスク装備はもはや常識。
大声デ話シマクテイル中国人イルネ!
嫌な予感がして念には念を入れ、一等イス席を確保。
出港と同時に眼を閉じ、今夜の過酷な闘いに備え身体を休める。
中略。
──3時間後。
小雨の降る中、リアルクレセントRC67&スティーズCTの組み合わせにザブララファエルを結び、1年振りの聖地で第一投!
シーン
立ち位置を何度も変えるもバイトすらない。
──1時間経過。
同行者で現地ガイドの顕さんもアタリはないとの事。
噂は本当だったのか?
いや、必ず突破口はある!
魅せてやんよ!漁師のテクニック!
と、意気込んだは良いが雨で濡れた指先が、冬の冷たい風に当てられて冷え切ってしまい、感覚がなくなってきた。
このまま朝まで濡れネズミか?
&ボーズ?───
せめて雨だけでも止んでおくれ!
と思った瞬間、天に祈りが通じたのか突然雲が薄くなり、下弦の月が薄っすらと姿を現す。
チャンス!
このシュチュエーションには管理人流の鉄板の秘密メソッドがある。
絶対の自信を持ってピンポイントキャスト!
思惑通り、グッドサイズのブルーバックをゲット。
少し間をおいて小さいながらもナイスファイトの個体もゲット。
しかし、連チャンはならず、空から冷たい水の粒が落ちてきて、辺りは再び闇に覆われる。
バイトもなくなり沈黙の時間が訪れる。
───2時間経過。
顕さんの提案により移動。
だがウネリの影響で、喰わせたい、喰って来るであろうエリアがサラシで覆われバイトすらない状況。
遠投ポイントだが短時間で見切って元居たテクニカルポイントに戻る。
戻った途端!
アタマから波を被った顕さん、心折れ脱落。
車に引っ込んでしまい、その後一歩も彼は外に出る事はなかった───
一方、管理人。
冷気でマヒした指先をZIPPOライターの炎で炙りながら続投。
次第に足先も冷えてきて限界は近い。
雨は止み、ギンギンの月明りで難易度はさらにアップ。
こんな状況だが、新たな突破口を見出すべく、手持ちのルアーをすべて投入。
一投ごとにチェンジし、手を尽くす。
だが、やればやるほど何故釣れないのかが見えてきて詰む!
諦めかけたその時、交通事故レヴェルの確率でガリガリのブルーバックをゲットし、潔く納竿とした。
許せ!美味しく喰ってやる
結果。
メバル27センチ2本と20センチ一本。
ブルバはミーサシ。
チビは煮つけ。
久々の佐渡産の獲物を佐渡の酒で流し込み、意識を失った管理人であった。
今回、実釣時間は4時間チョイ。
最終便で入国して始発で帰国。
高い渡航費で割に合わないが、佐渡行きは辞められない───
了。
次回。
第5回ナトカップ!