少し時を戻す。
満月大潮攻略釣行の2週間前の月曜日、桜が見ごろだったので燗銅壺セットと酒を持って近所の公園に出撃。
名所と言われているスポットに比べれば、桜の数も密度も低め。
所謂、不人気スポットという奴である。
故に、夜間は人が全く居ない。
コロナだからと言う訳でなく、例年夜桜を観て酒を呑む酔狂な変人はゼロに等しい。
そんな場所であるが、我が家にとっては聖地!
注意点として、住宅街の中の公園なので近所迷惑にならぬ様、ステルスモードで行う事が最も重要である!
夕方。
無人の公園の定位置に陣取り、燗銅壺のタンク部分に公園据付の水道から水を拝借。
BOXに燗銅壺を再セットし、下部の吸気口をオープン。
吸気口の扉はそのままテーブルになるのでボックスに内蔵されている小箱から猪口を出し、並べる。
小箱にはマッチも入っているのでついでに取り出す。
ストッパーである火箸を引抜き、本体奥の引き出しに入っている固形燃料をロストルの下にセットし、マッチで着火。
ロストルを元に戻し、同じ引き出しから炭を出し上部に並べて放置。
そして酒を徳利に注ぎ、燗銅壺のタンクにぶち込む!
今回、管理人がチョイスした酒は───
鶴の友 特選!
熱燗で呑む味は最強!
これでセットアップは完了。
このママゴト感が何だか好きなのである。
※画像は過去のものを流用
このシステムで数十回ほど燗をして愉しんでみたが、炭火の火力が強すぎると感じたので今回焼き網を改良。
100円ショップで見つけた焼き網用のステンレスクリップを下駄にして遠火で炙れるように加工。
生からの調理は極力せず、食材を炙るだけなので温まればOKなのである。
今回も手間を省くため、弁当屋の弁当のオカズを炙りツマミとする。
固形燃料が完全に燃え尽きた後でないと食材がロウ臭くなってしまうので注意が必要である。
炉の炭火が育ち、内部タンクの水が温まり、燗が付くまでかなりの時間を要するのだが、今年は例年よりも気温が高く、まずはビールで乾杯。
大人の
黒ベラル!
一瞬で空となったのは言うまでもない。
そして────
案の定、待ち切れず冷やで始める管理人。
炭火を見つめたり桜を観たりしているうちに炉から湯気が立ち登り、ぬる燗に移行。
30分程経ったであろうか?
辺りは真っ暗となり、気温も低下。
薄着で出てきたので風が吹くと少々肌寒い。
ここでアツイ燗酒をアオる。
グビリ───
!
至福じゃ!
弁当のオカズも炭火で温められ、尚且つ香ばしい香りと味となって益々酒がススム!
身体も温まった所で常温の酒を呑み干し───
撃沈!
※演出です。
身も心も満足し、酒もツマミもなくなった所で、後始末をして帰宅。
春はいい!
また来年!
サクラ サケ! (酒)
了。