今から50年近く前のことです。
ユニーという当時としては東海地方最大の大きなスーパーが出来ました。
ウチから3キロほどの場所です。
当時全盛だったオーディオ売り場も充実していました。
その奥にリスニングルームがありました。
パラゴン、オートグラフ、A5、4343、ESL-63、国産はG7(後にG9)...
憧れの高級機が ズラリ勢ぞろい。
高校生の頃は良く通いました。
決して触れることはせず、見ているだけでしたけど。
毎回鳴っている訳ではありませんでしたが、
それでもやや小さめの音量でどれかが鳴らしてあることが多く
ああ、今日はパラゴンが聴けた、ラッキ~!とか(笑)
時々、本気で試聴しに来るお客様が来ると片隅で耳を澄ませていました。
名器と言われるこれらのスピーカーは それぞれにちょっとしたクセがあると感じました。
そして ジャストフィットした時、他のどの機種でも太刀打ちできない!
1本のスピーカーで全ジャンルをまかなえるはずがないと...
こうして外にある国産品の高域では満足できない
厄介な駄耳が出来上がっていったのでした。