日も暮れた頃 清洲か春日辺りで1台のチャリを取り囲む3人の子供。
通り過ぎる時「直らない」という声が聞こえた。
ちょっと引き返してみると しきりにリアディレーラー(変速機)を触っている。
「ボウズどうした!」と恐いオジサンが声をかける。
「ぶつけて壊れたみたいなんです。」答える小学校高学年といった感じのガキ共。
チェーンが外れた訳でもないよう。
後輪を持ち上げてペダルを回すと勢い良く回転。
「直ってるジャン。偉いもんだ!」と立ち去ろうとすると、
「でも動かないんです!」と訴えるではないか、ナゼ?
確かに牽いても動かない。
前輪を覗き込むと なんじゃ~コリャ。
ブレーキがガッチリ両側から タイヤを押さえ込んでる。
「ぶつけたのは前輪?」と訊くと黙って肯く。
後輪どれだけいじっても一生動かんゾ!
ブレーキを緩めないと...

自慢げに携帯ツールを取り出す。
が...スパナが無い、当然かもしれないが。
お手上げである。
20m離れたバイク屋(幸運にもチャリも扱っていた)に押付けて逃走したオヤジであった。
何の役にも立たなかったオヤジに「ありがとうございました」と礼を言ってくれて...
でもね フロントフォーク逝っちゃってるかも? 残酷なお知らせはプロに任せよう。
本当に役立たずなオヤジでした。
自転車を20m運んだ、それだけ......まあそんなもんでしょう。