円高である。それは、ドバイ・バブルの破裂で、
額はヨコバイながら、敗戦国である日本が
米国のドルの支柱の役目を負わされてるためである。いっぽう、
米国の国債を買わされてる日本とは別の事情で
中国は米国の国債を買ってる。が、だからといって
中国が日本と同調介入することはない。ついこないだ、
中国は米国債の保有額を減らし、
自らが国債を発行する戦略に出た。ちなみに、
今年、中国は本土外で人民元建て国債も発行した。そして、
50年という長期国債を発行すると発表した。また、
日本人離れした顔とルーツを持つ小沢は手下を引き連れ、
大挙して中国共産党詣でをした。ともあれ、
日本円は米中どちらにとっても踏み台でしかない。
中元ではないが、歳暮の時期である。
昨日に稼業の屋台煎餅を焼き上げ終わったので、
今日の日中はミッドタウンで歳暮を送り昼を食ってから
趣味のドライヴを楽しんだ。といっても、
何をやっても不器用なので遠出はできない。五反田から
中原街道を走って多摩川を渡って綱島街道に入り、
日吉の銀杏並木を懐かしく横に見て
綱島の知人に会ってきた。どっぷりと
話の海につかったが、温泉にはつからなかった。ときに、
温泉といえば、湯田の中原中也……このガリレオ・ガリレイまたは
サントーリオ・サントーリオもしくはサーハン・サーハンあるいは
蟹チャーハン・五目チャーハンみたいな名前の……は、
ちょっとランボオな言いかたをすれば、
30歳で死んだ。だがまぁイケ面だし、
通常の人のように結婚もして
子供ももうけたようである。普通は、
それでもう思い残すことはない。
それ以上、何を望むというのだ? なのに、
350篇を越す詩作を残したらしい。
欲張りである。結局、同人の死後、
子供も死んでしまうのだから、
一般人のような社会生活ができない不適応者なら、
はなから結婚などすべきではなかったのである。が、
もっとも、私のような無教養な者でさえも、その
「よだれちった悲しみに」
くらいは知ってるほど知名度があるのだから、
才能があった、のだろう。その
中原中也の詩のひとつに、
「サーカス」という題のものがある。
幾時代かがありまして
茶色い戦争がありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り
サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒さに手を垂れて
汚れた木綿の屋根のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉が鳴ります牡蠣殻と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外は真ッ暗 暗の暗
夜は劫々と更けまする
落下傘奴のノスタルジアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
2行めの「茶色い戦争」は「満州事変」のことらしい。
ビールとワインとときどきお燗でアル中同然ながら、シラフでも
中居正広と桜井翔の声を聞きわけれない拙脳なる私は、
歴史の年代を覚えることができなかった。満州事変も
「いっぱつくさい(1931)・まんしゅうじへん」
と語呂合わせることでやっと覚えれたほどである。
ニオイとともになら記憶のメカが働くらしいのである。
(つづく)
額はヨコバイながら、敗戦国である日本が
米国のドルの支柱の役目を負わされてるためである。いっぽう、
米国の国債を買わされてる日本とは別の事情で
中国は米国の国債を買ってる。が、だからといって
中国が日本と同調介入することはない。ついこないだ、
中国は米国債の保有額を減らし、
自らが国債を発行する戦略に出た。ちなみに、
今年、中国は本土外で人民元建て国債も発行した。そして、
50年という長期国債を発行すると発表した。また、
日本人離れした顔とルーツを持つ小沢は手下を引き連れ、
大挙して中国共産党詣でをした。ともあれ、
日本円は米中どちらにとっても踏み台でしかない。
中元ではないが、歳暮の時期である。
昨日に稼業の屋台煎餅を焼き上げ終わったので、
今日の日中はミッドタウンで歳暮を送り昼を食ってから
趣味のドライヴを楽しんだ。といっても、
何をやっても不器用なので遠出はできない。五反田から
中原街道を走って多摩川を渡って綱島街道に入り、
日吉の銀杏並木を懐かしく横に見て
綱島の知人に会ってきた。どっぷりと
話の海につかったが、温泉にはつからなかった。ときに、
温泉といえば、湯田の中原中也……このガリレオ・ガリレイまたは
サントーリオ・サントーリオもしくはサーハン・サーハンあるいは
蟹チャーハン・五目チャーハンみたいな名前の……は、
ちょっとランボオな言いかたをすれば、
30歳で死んだ。だがまぁイケ面だし、
通常の人のように結婚もして
子供ももうけたようである。普通は、
それでもう思い残すことはない。
それ以上、何を望むというのだ? なのに、
350篇を越す詩作を残したらしい。
欲張りである。結局、同人の死後、
子供も死んでしまうのだから、
一般人のような社会生活ができない不適応者なら、
はなから結婚などすべきではなかったのである。が、
もっとも、私のような無教養な者でさえも、その
「よだれちった悲しみに」
くらいは知ってるほど知名度があるのだから、
才能があった、のだろう。その
中原中也の詩のひとつに、
「サーカス」という題のものがある。
幾時代かがありまして
茶色い戦争がありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り
サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒さに手を垂れて
汚れた木綿の屋根のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉が鳴ります牡蠣殻と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外は真ッ暗 暗の暗
夜は劫々と更けまする
落下傘奴のノスタルジアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
2行めの「茶色い戦争」は「満州事変」のことらしい。
ビールとワインとときどきお燗でアル中同然ながら、シラフでも
中居正広と桜井翔の声を聞きわけれない拙脳なる私は、
歴史の年代を覚えることができなかった。満州事変も
「いっぱつくさい(1931)・まんしゅうじへん」
と語呂合わせることでやっと覚えれたほどである。
ニオイとともになら記憶のメカが働くらしいのである。
(つづく)