3年後には「裁判員制度」が始まるそうであるが、それは
米国の「陪審員制度」とは似て非なるものである。それにしても、
自転車で道交法違反を平気で行ってる意識レヴェルの「一般的」なヒトビトが
司法制度に参画するなど、突拍子もない話である。ときに、
数日前、映画「十二人のイカれた男」の一人を演じた、米俳優の
ジャック・ウォードゥンが85歳で亡くなったそうである。
今から約20年前に同人が主役をつとめたTVドラマシリーズの
「クレイズィ・ライカ・フォックス(邦題=私立探偵ハリー)」
は、私が観たTVドラマ中で最高に傑作なコメディである。
台本が秀逸だったのであろうが、巧いキャラクター設定に
同人の役者としての資質が絶妙にはまってたのである。
あの低音のダミ声とすっとぼけた顔で(本来は怖い面であるが)
飄々と事件・犯人に対処する姿は、
まさに「役になりきって」る、というさまであった。
夏目漱石の小説・俳句の諧謔の世界の洒脱さを想起させる。ときに、
夏目ナナ嬢が「AVから引退」するそうである。
ここ1、2年でもっとも売れたAV女優である。
物が擦れ合ってギシギシいうさまを≪軋ん≫でる、ともいうが、
≪ツル≫ッツルのスキンヘッドで≪センネン≫する引退作品は、
AV業界に入る前の自分への≪帰心≫、なのかもしれない。ちなみに、
「白鳥湖物語」における「世襲」「即位」「家督相続」「子孫確保」問題には、
フランク王国、つまり、カール大帝が見え隠れする、と私は考えてる。
そのカール大帝の親父はピピン3世(小ピピン)である。
いくさ上手だったらしい。王位を奪い取った。教皇から塗油の儀式を
≪三度に≫わたって受けたとかうかなかったとか。
奪い取った土地も数知れず。そのうち、
ラヴェンナを教皇に贈ったものを≪ピピンの寄進≫と呼ぶそうである。ところで、
そのフランク王国の末裔であるフランスの南部からイタリアにかけて栽培された
「葦」を極上の材料とするのがオーボエやファゴットのリードである。
パスカルならロゾー・パンサンである。イエスが裏切り者がいることを
どんなふうに他の使徒に伝えるのが劇的かを考えながら夕食を摂ることを
最後のパンサンとは言わないが、物思いに耽った
25歳のマグダラのマリアが食事した館はパンサンカンと言うらしい。

§アンダーンテ・ソステヌート、3/4、2♭(ト短)。
アルコのチェロの空虚5度の持続に、他弦のピッツィ、という伴奏に乗って、
オーボエ1管が「モルト・エスプレッスィーヴォ」で主題を吹く。
♪ラー・<シーーー│<ドン>シ>ラ・>♯ソーーー│
 <ラ<ミ・>ドーー>シ│>ラーー♪
それをファゴット1管が1小節遅れで輪唱する。8小節がリピートされ、
チェロが対主題を弾き、vnプリーモが受け継ぐ。
主題が戻り、18小節の結尾が附いて終わる。
(3幕)#19の「アンダーンテ・コン・モート」と対称をなす、
かどうかはわからないが、全編にわたって辛気臭さ漂う曲である。