セラピスト
宇根岡えい子です
25歳のとき、母親の強制で初めてお見合いをした。
母はお見合い結婚で父と出会っている。
小1くらいの時に母がなにげなく、
「父のことは好きではなかった。他に好きな人がいたのに親が反対し、
覚悟を決めて父と結婚した」
という話を聞いて大ショックを受けた。
子供にそんな話するなよと思う。
その時、「私は絶対に大恋愛して結婚する。」と
子供ながら心に誓っていた。
なぜかこの話を母は何度か私にきかせた。
私自身、物心ついた頃から父嫌いだったので、
深層意識の自分が母を通して言わせていたのかもしれない。
私の中では将来の生活のためだけに、
好きでもない人と結婚するなんてとんでもなかったし、
子供がほしいというよりも、誰と結婚するかにずっとこだわっていた。
まだまだ30代頃、女性は25歳で結婚していなければ、クリスマス(25日)に乗り遅れ、
次は大みそか(31日)の31歳までに結婚を叶えたほうがいいと言われていた時代。
母は、せっせと釣書をもってきたり、
結婚相談所の入会金は惜しみなく出したが、本当に迷惑だった。
40歳くらいまで入会しても1度も利用せずに退会を3社くらいくりかえしている。
母はほぼ毎日のように、
「今、付き合っている人はいるのか」
「どんな人とつきあってるのか」
「年下はだめ。浮気するよ。」
というような言葉を投げてきて、
あの頃は本当に気がおかしくなりそうだった。
そんなこともあり、一人暮らしがはじまったが
一人暮らしの家にも乗り込んできたから、
私を一人の大人として尊重しないことに憤り、
母は母で、結婚するまでは親の責任だと主張する。
母への恨みのエネルギーはすさまじいものだった。
母は母の世界で、娘の結婚が娘の幸せだと
信じていたのかもしれない。
そして、無意識下では私が自立することを、怖れていたフシもある。
いつまでも私がいることで、自分の存在価値を埋めるという
サイクルを結婚に限らず、ずっとしつづけていたように
今では感じられる。
結局、両親の結婚を見下している以上、結婚はうまくいかないと思う。
結婚したとしても同じことが言える。
とくに、「家事はめんどくさそう」「結婚したら家族に縛られる」と思っていた私は
深層意識では、結婚を否定する思いが大量にあり、現実になることはない。
そして、わがままな自分を知っているから、子供ができることも
縛られると感じるので恐怖でしかなくなり、子供を無意識では望んでいなかった。
今思えば、反抗期がなかった私が、唯一「結婚しない」という形で反抗したんだと思う。
親への恨みは、自分が幸せにならないことで、
「あなたの教育は失敗した」と暗黙のうちにわからせようとする、
インナーチャイルド(心の傷)のしわざであることがある。
ちなみに、今、80代の母は「お父さんで本当に良かった」と言っている笑。
私の内側が父に対する見方が大きく変わり、尊敬の念が増えた証だ。
つづく
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