私の年の離れた弟は、もうすぐ受験を迎えます。
親ばか、ならぬ姉ばかであるため、
友人や恋人と会うのを控えてそばにいました。
もちろん、思春期反抗期を迎えるともに、
なかなか一緒に遊んでくれなくなった弟ですが、
数年にいちど、本当にまれだけれど、
「お姉ちゃん大好き」
「トランプしよう」
と誘ってくれる弟をどうして干渉せずにいられるか、いや、いられない!
離れて暮らしてみると、
脳内の弟はどんどん小さいころへと帰って行き、
ああ、あせもの薬をぬってやったっけ。
ああ、小さな靴下をはかせてやるのが大変だったな。
ああ、あの笑い声。
ああ、あの泣き顔。
ああ、生まれましたと看護婦さんに告げられた時の
よろこびと感動よ・・・!
パスワードが必要なときなんか、弟の名前にしたりなんかして。
そしてクールな母、そんな私を
「ばかね」
と片付ける。
いいのだ、それでもいいのだ弟が、
そう、弟が幸せならば・・・