初恋の人は、今思うと天然でした。

お姉ちゃんが5人いて、6人姉弟の末っ子でした。


恋に落ちたのはそう中学二年生、

生理痛で苦しんでいる時でした。


お腹を抱えてうーうーいっていると、

彼がよってきて、


「大丈夫?生理痛?」


と聞いたのでした。

中学生という多感期において、男子が生理をてらいもなく語るなど、

(語ってなどいないのですが)

前代未聞!

そして私も、その時はなぜだか恥じらいもなく、


「生理痛。助けて」


と答えたような気がします。


確かに、なんでも口にしてしまう彼(たとえば、

太ってる子に制服のボタンはじけそうだよとか、

出っ歯の子にトウモロコシ食べるのうまそうとか)は、

女の子たちから敬遠されていたようなところがありましたが、

このことをきっかけに私は彼に惚れてしまい(なぜ)、

仲良くなって、卒業したあと思いを告げて付き合いました。


さて、初恋というのは、のちの人間形成にも強く影響をあたえるもののようです。


卒業式の日、彼は「写真撮りたい」とちかづいた私に対して、

「写真、撮りたいの?」

と確認し、

「うん。撮って」

というと、ニッコリ笑って写真を撮ってくれました。


その後、彼はことごとく、

「会えたらいいな」「会いたいの?」「うん。会って」とか、

「今日の帰り・・・」「一緒に帰りたいの?」「うん、一緒に帰って」とか、

大事なところをはっきり言わせる会話をし続け、

私はいつしか、言わされることにときめきを感じるようになってしまいました。


もちろん彼は天然で、友達にも、

「明日何やってんの?」「遊びたいの?」「遊びたい」

というやりとりをしていたので、

意図的に私から積極的な言葉を聞いていたわけではないのでしょうけれども、

こちらとしてはそれでもたまらないわけで。


大学に入ってからの彼氏が、

私がいれてほしい時にする、

「お願い、」といった後の、

「もう、がまんできなくなっちゃった?」(←必ず聞かれる)

「うん。お願い。入れて」

という会話で、どれだけ濡れたことでしょう。



ちなみに、初恋の彼と付き合うきっかけは、

「ねえ、私の好きな人ってまさや(仮名)なんだよ」

「へえ、まさやなんだ、まさやなんだ!?」

「うん、まさやなんだ」

「え、じゃあ付き合おうか」

「え、付き合うの?」

「え、付き合いたくないの?」

「いやまあ、」

「付き合いたいの?」

「うん。付き合いたいっちゃあ付き合いたいかも」

「じゃあ、月曜日デートね」

「それってさっきの遊ぶ約束じゃん」

「うん、まあやることは一緒なんだけど彼女だからデート」

「彼女なんだ」

「彼女でしょ?」

「うん、彼女かも」

「彼女でしょ?」

「彼女です」

「俺彼氏だよね?」

「うん。彼氏」



今思うと、めんどくさいなと思うけど、

当時は何回思い出してもたまらなかったです(なぜ)


初恋ってすごい。