私が,地味で暗いと言われる地球天体観測部に入ったのは、
愛子先輩がいたからだ。
バドミントン部の見学に行こうと体育館に向かう途中、
部室棟の二階の窓から、長い髪をしたきれいな人が、
かたまりになって流れる一年生の群れを見ているのに気づいた。
目が合うと、目と口許だけがゆっくり動いて、
まるで絵の中の人のように笑った。
私は男の子に一目惚れをしたときのように胸があつくなって、
頭の中がその人でいっぱいになった。
その日、バドミントン部を見学した後、
一人地球天体観測部に行って、そのまま入部することを決めた。