映画「愛の渦」を見てきました。
http://ai-no-uzu.com/introduction.html
ネタバレが大量に含まれますので、これから映画をご覧になられる方は、ご注意ください。



ストーリー(公式サイトより):

都会の一室で営まれる乱○パーティ。
滑稽なまでに剥き出しの性欲が向かう先は、愛か、果てないただの欲望か。

午前0時~5時。
料金は男:2万円、女:1千円、カップル5千円。
豪華なマンションの一室に集まったのは、ニート、女子大生、フリーター、保育士など普段の生活では交わりそうもない男女。
彼らの目的は「ただセッ○スがしたい」。
しかし滑稽なまでに剥き出しの性欲は、お互いの心も裸にしていく。好意、嫌悪、侮蔑、格差…渦巻く思惑と欲望の一晩が向かう結末とは―

(※注:アメブロの規制にひっかかる可能性があるので、一部伏せ字にしてあります。)


キャスト:

ニート    :池松壮亮
女子大生   :門脇麦
サラリーマン :滝藤賢一
保育士    :中村映里子
フリーター  :新井浩文
OL      :三津谷葉子
チェリー   :駒木根隆介
常連     :赤澤セリ
カップル(男):柄本時生
カップル(女):信江勇

店員     :窪塚洋介
店長     :田中哲司


感想:

舞台化したら映えそうな脚本だなぁと思ったら、元々舞台だった作品を映画化したものなのね(笑)
配役、演技、脚本、セリフまわし...映画として見たら賛否が分かれるかもしれないけれど、舞台を見慣れている人間が舞台目線で見ると、どれもしっくりくるから面白い。
テーマの危うさとコミカルさがうまく絡み合っていて、テンポもよくて、作品としてはよくできていると思います。

テーマがテーマなだけに、ほとんどがバスタオル姿だったり、プレイ中だったりするのだけれど、コトに至る前のやりとりに焦点をあてているので、そこまでエグさは感じません。
とにかく、初めて出会った人間たちが、お互いに空気を読みつつ、自分をどこまでさらけ出してよいのか葛藤しながら、恐る恐る会話を展開し、お互いの距離を縮め、やがてコトに至るという流れが本当に面白い!
まぁ、プレイ中の声が室内に響きわたっていたり、他人のプレイを見て時には陰口を囁き合うところは、異常な世界を感じさせますが(苦笑)

この映画、とにかく個性的な俳優陣がいい!
特に、門脇麦ちゃんの「危うい」演技は、なるほど彼女を主演の一人に持ってきたのは正解だなぁと感じさせます。
危うさという意味では、主演のもう一人である池松壮亮くんも、ハマり役ですね。
滝藤賢一さんは、さすがの安定感だし、新井浩文さんは、見ている人間をイラっとさせるところまで含めて適役。
窪塚洋介さんと田中哲司さんは、こういう役柄を演じさせたらハズれるわけがない! ホント怖すぎ(笑)
中村映里子さんには、本当に驚かされたなぁ...。
こういう方向にも挑戦されるのかぁ...ということで、個人的にはちょっぴり複雑な気持ち(苦笑)
それはともかく、映里子さん、なんだか綺麗になった気がする。
今回の俳優陣の中では、映里子さんの演技が一番好きだなぁ♪
それにしても、三津谷葉子ちゃんの方が「可愛い」とベタ褒めされて、それに比べると「劣る」っていう設定の映里子さんがちょっぴり可哀相(苦笑)


この映画で唯一残念だったのは、女優さんを「完全に」脱がせちゃったことかな。
ここでいう「完全に」というのは、セミじゃなくて、○首まで映すという意味ね。
このくらいよくできた作品なら、完全に脱がせなくても、撮れたんじゃないかと...。
実際、三津谷葉子ちゃんは、完全までは行ってないわけで...。
どうも、完全に脱がせることによって、話題性とか集客に結びつけようとしたのではないかという疑念が、どうしても出てきてしまう。

映画業界というか芸能界は、とにかく女優さんを脱がせたがる。
「脱がないと一皮むけない」とか、「誰目線だよ」という記事や批評も少なくない。
一方で、脱いだところで何のメリットにもなってないと思われる女優さんは山のようにいる(いわゆる「脱ぎ損」)。
門脇麦ちゃんは、大事に育てていけば、個性派女優として、この先とても楽しみだったのだけれど、今の段階であえてこの映画で完全に脱がされたことは、果たして今後の彼女にとってどれだけ意味があることなのか...。


設定が設定だし、一部不快なセリフやシーンも出てくるし、個人的には↑のようなモヤモヤ感が残りますが、面白い作品だと思います。


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