9月26日に英国国会議事堂で行われた、ホメオパシーのレセプションに参加してきました。
イギリスに住んでいるイギリス人でさえ、一生に一度参加できないであろうという貴重な晩餐会です。
由井先生がイギリスのアサートン卿(ホメオパス)という貴族議員の方に気に入られ、
石川県代表(?)なので加賀友禅と加賀&京友禅の2人です。
国会議事堂での晩餐会なんて日本の迎賓館に行くようなものだそうです。それで私達は正装しています。
2週間の旅だというのにスーツケースの半分が着物って、けっこうきつかったです。
お土産に配られたトリュフです。箸もついていました。何故箸?
海外慣れしているエステの先生からは海外でのパーティーは服装は質素だと聞いていたので、
訪問着を着ることにしました。着物だと先方に喜ばれると聞き、迷いに迷って着物にしましたが、
よかったです。着物組が7人ほどいたので華やかになりました。(全体で120~130名ほどの参加)
由井先生の振袖は白地に紫の薔薇のようなボタンのような花の柄に帯は白地に朱赤の椿でした。
付け襟も紫。先生の着物姿は更にオーラがすごいです。
私もオーラカラーの紫の着物&金の帯にしようかシャンパン地に古典のカラフルな菊の着物&黒い帯&
黄緑の帯締と、外国向けに派手にしようかと思いましたが「主役は由井先生」なので落ち着いた方を選びました。(20歳そこそこで選んだ帯が良く見たらプラチナ金箔のものだったのでプラチナの私は笑ってしまった!)
いつも洋服では“まさかの○色使い”をする派手な私ですが、着物は落ち着いたマダム風が好みです。
髪型も銀座のママのように後ろをふくらませた夜会巻風です。だってマダム森ですから!
あえて渋めにいきたいのです。常識なさそうな私でもパーティーで派手派手にしたりキャーキャー騒ぐと
下品になってしまうということくらいはちゃーんとわきまえています。
着物組はほとんど(大阪や東京から来た子たち)自分で着れる人ばかりでした。私は一緒に行った
マダム藤田(写真左)に着せてもらいました。お礼にホテルでマッサージをしました。こういうときは“手に職”は
役に立ちます。マダムも着物を沢山持っているほど着物好きな方で、娘の着物も沢山そろえてるのよ♪と
言いながら早業で着せていって下さいました。おかげさまで走っても食べても着崩れせずに快適に過ごす
ことができました。
子供を5人育てて仕事も家庭のことも一生懸命やってこられたマダムみたいな人は年齢の重ね方が綺麗
だなあと思いました。オニババ化してない女性って50代からが本当に綺麗です。エネルギーの使い方が
よい方向に行っているというか。授業でシイピアのときに習いましたが「オニババ化する女たち」はなるほどと
思うことが書かれているそうです。私はまだ読んでいません。
国会議事堂内に入場するときには検査&顔写真を撮られて入館パスをつくります。
いまいちどこを向けばいいのかわからず写真を撮られたので、“キョドッてるパス”が出来上がりました。
議事堂内を見学しながら説明を聴きました。議会が行われる部屋に通され、女王の座る椅子も見てきました。
討論をかわす様子の説明がリアルで面白かったです。議員と女王はたいては意見が違うことが多く、王室側も
ほとんど命がけの議会になるそうですが、活気があってよいと思います。だって一人の意見に「うんうん、私も
そう思うよ」と犬みたいに言うこと聞くより討論があったほうがいいと思いませんか?
上院議員の平均年齢は70何歳だそうです。90歳代で現役議員も多いらしく、椅子にはスピーカーがついて
います。皆さん耳が遠いのでスピーカーに耳を近付けて目をつむって意見を聞きます。
TVで放送したら必ず視聴者から「寝てるんじゃないか?」とか「死んでるんじゃないか?」と心配の電話が
かかってくるという面白い話を聞きました。
チャーチルやサッチャーの像が置かれていました。初めてスピーチする議員は緊張しているのでチャーチルの
足をさすって彼のパワーを借りるそうです。私もさすってきました。せっかくなのでサッチャーの足もさすって
拝んできました。縁起かつぎは大好きです。
説明を聴くときに一緒にまわったグループの中に、すっごい美人ですっごい頭のよさそうなプラチナの
プラス面が出ていてキラッと光っているキャリアウーマン風の女性が居ました。話しかけるとお茶目な方でした。
「ああいう女性をお手本にすればいいのね!」と感動しました。自分の憧れる女性像がビジュアル化したような
不思議な感じでした。「うーん…私も髪切ろうかな…あ、真似子じゃん、私…」
ドイツツアー中に「プラチナって誤解されやすいし損するからだめですよね~」なんて由井先生に話したら、
「でもね、もりりん…自分らしいのが一番なんだから、あまり卑屈になるんじゃないよ」と言われ、その一言で
涙が出そうでした。そっか!自分の世界をしっかり持って、グループ行動じゃなく一人でも行動できる強い
自分が好きだったじゃない、と思い出し、プラチナのキャラで行っていいのか迷っていた私は自信を取り戻す
ことができたのです。プラス面を出すということが大事なんですね。
パーティー会場に入る前にTV班だと思うのですが撮影をしていて、着物チームが「We are from Japan」と
挨拶しました。着物で来てちょっと得した気分です。
ウェルカムドリンクで白ワインを2杯もおかわりしてしまいました。ウェイターの一人が日本語をちょっと喋って
きたので面白がってかまってしまいました。調子に乗って白ワインにオレンジジュースをミックスしてもらって
パーティー会場に入りました。しかも何杯もおかわりしました!
アサートン卿の開会挨拶から始まり、活躍中のホメオパスも表彰されるなど、ホメオパシーのレセプションも
華やかに行われました。ドバイのカンファレンスで由井寅子先生の発表を聞いて先生に共鳴された
アサートン卿が今回、由井学長だけでなく私達RAHの学生までお呼びくださったのです。
こんなことでもないと、一生のうちに英国国会議事堂での食事会なんてご縁はないと思います。
何せあえて例えるとしたら日本の迎賓館のような場所ですよ!さすがは由井先生。
食事はアスパラのグリルが結構満足いく感じでよかったです。あとはワインなどドリンクを飲んだり、
魚を食べたり、デザート(パッションフルーツのブリュレでした♪パッションフルーツはPASSIFLORAの実です)を
食べるという質素なものでしたが皆さんおなか一杯だったようです。食べるときは隣に座った着物の着付けを
習っている女性にナプキンを帯に挟むことを習いながら食べました。着物でパーティーなんてまだ2回目なので
よく覚えていませんでしたから、その女性に助けられました。
なんだかんだで人様に教わりながら、そういうことも楽しくいい思い出になりました。
由井先生、アサートン卿、ハーネマンの末裔の方(ドイツ)
晩餐会が終わり、ホテルに帰るとき、シンデレラがお城を去るような気分になってしまいました。
名残惜しい…一生に一度の経験となるのでしょうか。
ホテルに着いて お母さんみないなマダム藤田に着物をたたんでもらって無事に終わりました。
練習してきたけど、着物までたたんでもらったなんて由井先生が聞いたら「やっぱりもりりん女王様だから
人にやらせるんだ」な~んて突っ込まれてしまいそうですが、実際のところは早くかたずけて寝たいので
お母さん役のマダムがチャッチャカやってしまった方が早いのでそうなってしまうのでした。