「カルトにハマる人と同じ」宗教2世・小川さゆりが語った「SNSで誹謗中傷を繰り返す人のズルさ」

 

体調を崩すほどの誹謗中傷を受けた

――信者以外からも、いわゆるネット上の誹謗中傷を受けることも多かったと伺いました。 

 

小川 ものすごかったです。ネットとはいえ、ここまで悪口を書かれるというのは人生で初めてだったので、さすがにこたえました。ちょっとでも矛盾していることがあると、そこを全部拾われて、国民がこの女に騙されてるなんて言われました。本を出版したときには「ああやっぱり被害者ビジネスだ」みたいな言葉もありました。

 両親が今の私に対して「虚言と捏造だ」と言っているのを見て、カルトにはまる人は自分が楽になれる都合のいいことを信じ、都合の悪いことは信じないものだと思いましたが、それはネットの誹謗中傷をする人にも当てはまることだと思います。

 そして彼らは、自分が言ったことが間違っていると明らかになったとしても、謝罪なんて全くないし、もう次の話題に切り替わっている。すごく無責任なんですよ。

私がすごく傷ついた言葉

――ネットで誹謗中傷を繰り返す人は、人を攻撃すること自体が目的なので、目立つ人や攻撃できそうな相手をみつけたら飛びつく習性がありますからね。だから深く考えてないし、攻撃できる材料にしか興味がない。

 

小川 本当にそう感じます。だから、私は誹謗中傷については一切自分からはツイートしていないんです。間違っていることだらけなので、それ違いますといくらでも言えるんですけど、私自身には何も後ろめたいことはないので別に訂正しなくていいと思ったんです。そういう人たちは反応してもらうことが喜びだったりするんでしょうし。

  もう一つ、考え方を変えようと思ったことがありました。今私が悩んでいるのも、母親である自分が子供のことを見ないで自分のことばかり考えているからなんじゃないかとも思ったんですよね。私が向き合うべきなのは顔のわからない誰かではなく、自分の子供だなと。

  そう考えるようになってからは、SNSもほとんど見なくなりましたし、悪口を見ても、それで傷つくのは“自分が自分が”と自分のことばかり考えているからだと思うようになりました。

 

 ――ご自身がご両親との関係や言動にいろいろ感じる部分があった分、ご自分のお子さんに対する接し方には気をつけていることも多いのではないかと思います。特に意識していることはありますか? 

 

小川 私が生きていく上で、いまだに生きづらいなと思っている部分が自己肯定感が低いということなんです。だから自分の子どもには、それをちゃんと育んであげたいと思っています。

 

私は、そのままの自分を肯定してもらえずに生きてきました。あなたたちは祝福2世だから、神の子だからと言われてきたし、ちゃんと教義を守っていれば天国に行けるからとも言われて育ったんですが、そんなもの全く自己肯定感には繋がりませんでした。根拠もないし中身もないので、脱会したら何も残らないんですよ。全部教会というフィルターを通して見て褒められていただけなので、当時から軽い言葉だと感じていました。みんな言われてましたしね。神の子だから外の人からは実は光って見えているんだとか。  そんな信仰と関係なく、そのままの自分を認めてもらえて、別に神の子じゃなくても特別頭が良くなくても、そのまんまでいいんだよ、素晴らしいんだよと言われて育って来れたら良かった。だから私は、子どもにそれを言ってあげたいと思っています。

 

安倍政権を支持している人たちによる誹謗中傷は本当に酷い者があります。

僕も自称愛国者から誹謗中傷を受けた過去があります。

彼らは自分の価値観でしか物事を見ることが出来ず、都合が悪くなると暴言を吐き、誹謗中傷を繰り返していました。

そして、彼らの価値観はまるでかつてテレビで見た「オウム真理教の信者」と良く似た価値観を持っていました。

 

今の彼らの愛国心は結局「自分が理想とする妄想の日本」を愛しているだけで、現実の日本ではありません。

安倍前総理を神のように崇める姿勢もカルト宗教の信者に似ています。

 

メディアによる安倍政権批判やヘイトスピーチに対する批判の報道に対して「偏向報道」という姿勢も、かつてテレビで見たオウム真理教の信者によるメディア批判と良く似ています。

 

僕は過去に「旧統一教会の信者と安倍政権支持者の思想が近い理由」というブログを書きました。

良かったら見てください。