原発が危険な状況とゼレンスキー氏

ゼレンスキー氏は国会オンライン演説で、ロシアの攻撃により国内の原発が危険な状況にあると訴えた。
 
ゼレンスキー大統領の演説は見事です。
ロシアによる攻撃による被害を各国に合わせてわかりやすく伝えています。
アメリカの場合は1941年に日本軍による真珠湾攻撃と2001年にアルカイダによる同時多発テロで例えました。
日本の場合はロシア軍によるチェルノブイリ原発テロが起こったことを伝えました。
日本国民全員に東日本大震災による原発事故を思い出させるキッカケになり、ウクライナではロシア軍による原発テロが起こされていることをわかりやすく説明したともいえます。
 
偶然ですが日本で原発テロを題材にした映画が2015年に公開されました。
東野圭吾先生の小説「天空の蜂」です。
2015年当時は安倍政権による原発推進の声が多く、安倍政権支持者によってSNSで圧力をかけられる状態でした。
「日本に原発は必要」「隣国の脅威から守るために核は必要。反対する馬鹿は頭がお花畑」「日本人なら安倍総理や田母神さんのように原発を必要とするのが当たり前」「この映画を見る奴は反日サヨク」など言葉の暴力に」あふれていました。
そのためか、1998年に書かれた小説はベストセラーになりましたが、2015年の映画は賛否両論になりました。
ただ、映画自体は今の時代に見るべき内容です。
 
話を戻しますが、プーチン大統領はウクライナにある原発を狙い、放射能汚染でウクライナを苦しめようとしています。
更にはサリンなどの化学兵器を使用する可能性も出ています。
日本がやるべき支援は戦闘に参加することではなく、経済面で圧力をかけることと、難民の受け皿になることです。
ちなみに難民は「ウクライナ人」だけではありません。「反プーチン派で非国民とされたロシア人」もです。
この戦争で悪いのはロシア人ではなく、「プーチン大統領」「プーチンを支持する愛国者」だけです。
ゼレンスキー大統領は演説で「日本国民は調和を作り、それを維持している。ウクライナ人は日本の文化が大好きです。距離があっても価値観は共通している。」と言いました。
尊敬の念で思われている以上、期待に応えて難民を受け入れて安全安心の生活が出来る環境を提供するのが筋だと思います。