e26-喫茶店 | 水色のランプの精

e26-喫茶店




彼女との出来事でとにかく頻度が高かったのは喫茶店での待ち合わせだ。ちゃんとしたデートは週1もできなか



ったけどオレは少し遠回りして途中の駅までいっしょに帰っていました。



喫茶店で少しだけおしゃべりをして、電車の中では手を握って・・・。



頻繁にデートできないから、二人にとってはそんな短い時間でも大切なひと時でした。最低でも週1回はいっしょ



に帰るようにしていました。




いつも決まった駅のいつもの喫茶店で。




いっしょに帰る日にはなにも言わなくてもそこで待ち合わせすることをお互いにわかっていて



「お疲れ様でした」の一言が「先に行ってあの喫茶店で待ってるね」と同義語でした。



あまり近い間隔で二人が会社を出るとあやしいから大抵はオレが少し早めに会社を出てその喫茶店で本を読み



ながら彼女を待っていました。




ここで彼女の「時間逆算へたっぴ能力」がフルに発揮されるのです!




30分後と言えばかるーく1時間というような感じで待ち合わせの場所にくるまで1,2時間かかるなんてことは日常



茶飯事でした。オレは元来時間にきっちりしたヒトなんで最初は信じられなかったけど、彼女の仕事の忙しさや



突発性を身近で知っていたから待たされることに怒りを感じたりはしませんでした。




最長記録は約4時間!




この時は携帯のテトリスでハイスコアーを出し、小説を読みきり、もうほぼ寝ていました・・・。



時間が延びる時は連絡もできないくらい忙しいときだって分かってるからこっちからも連絡しないし。



まぁ さすがにここまで待つとは思わなかったけど(苦笑) 







「ゴメンね、ホント ゴメンね・・・」





オレは寝ぼけ眼で     「あっ お疲れ様・・・」





「ゴメンね、先帰ってよかったのに・・・」





「うーうん、だいじょーぶだよ(ちょっと疲れた笑顔)」






どんなに待ってもリナに会いたかったから・・・。





普通に考えればただいっしょに帰るためだけにこんなに何時間も待つなんて、しかもけっこうな頻度で。



どうせ次の日会社で会えるのにっばかみたいって思うかもしれません。





この後も、ただ電車に乗って途中の駅でバイバイするだけだったけど



どんなに待っても、ほんの少しの時間でも彼女に会って二人の時間を過ごすことがオレにとって、かけがえのな



い大切な日々の1ページでした。





でも、こうしたことを含め、本人は平気でも、人は一方的に与えられることに負担を感じることがあるなどとは夢に



も思いませんでした・・・。